ふたりは相性が良いのだろうか?
ばかっ!!と短気なモスリンが足蹴りしてローザをふっとばしても、
そしてさすがの お育ちの良いローザが苦言を呈して大喧嘩をしても・・・
数時間後にはキャハハハハと笑い合う。
そんな仲だ。
モスリンはズッコケとセイラの長女、
ローザはレオナルド皇太子とエリザの長女である。
ある時、子猫をいじめていた大きなイヌやつけているすごい勝気な少女を見つけたローザ。
周辺には大量の息絶えたネコたちがいて、最後の一匹に攻撃をしようとしているところを少女が見掛け、助けに行ったらしい。
・・・
ここはゲフェンという魔法の都市から少し歩いた草原の中。
へぇ お姫さんなんだ。
川辺に座りながらふたりは話した。
座り心地いいな~
上機嫌でモスリンは目がバッテンになっているイヌをクッション代わりにして座っている。
モスリン「おとーさんがさ、ちょー奔放な女の子がいい!っつうのよ。だからあっははははは。
あったし こんなんなっちゃた
お姫さんにこんな口利いちゃうしねぇ」
ニコニコ笑うモスリンに、
いつもかしこまって丁寧に、、違う人間のように扱う人間たちとは違う、、と思い
すごく、、すごく嬉しくてじーん・・・と来てしまったローザ。
あん?
モスリン「お姫さん?泣いてんの?どしたん。お腹痛いの?
えー、ちょっと」
ガバッと立ち上がる。
ブンブンッ!!
ローザは首を思いっきり左右に振った。
「あたし、・・・あ、わたくし。
そ、その。」
・・・
ゆ、ゆうじ、、お友達になって頂けない
、、なってくださる?
あ、『なってよ?』
・・・
・・・
のびていたイヌまでびっくりしていたのか、目を開けてじーっと驚いたようにふたりを見ている。
ふふっ
手を差し出すモスリン。
「あたしが姉貴分ね。そんならいいわよ?」
ローザは立ち上がった。
はいっ!!
・・・ローザの方が年上だと言うことは勿論、モスリンは知っていた。
あーっははは
モスリンは頬を桃色に染めている。
「とーさんたら。
給料3倍ですっごい嬉しそうなの。
お金と私と。ハッシシとなぁ~にが一番大切なのかしら」
ローザ「御免なさい勝手なことを」
ローザはどうしても喜ばせたいと思い、国王、、つまり自身の父親に頼み、
モスリンの父、モロク医院の医者であるズッコケの給料を3倍に、とお願いをしたのである。
(何よそれ
は・・・。そんな簡単に・・・)
王家が出来ることはてっとり早い方法は褒章を与えるとか、財産、、お金を与えることなどであるからだ。
モスリン「じゃあ今度は~、ん~、アタシにすっごいカッコイイ男の子紹介してよぉ
うっそ」
ローザはニッコリ笑った。
注釈:12年後の世界です。
また通常通り、元の時間に戻ります。
この話だけ未来です。