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ある「点」



あっはっはっはっはっは

メイチー「・・・」


ズッコケ「メイさんが誰かに負ける訳ねーだろ」

フッとした顔で言うズッコケ。


レンレンさんだろうがテンテンさん

あ、天帝か

アンテンさん

あ、闇帝か


「誰にも負けねーよ あんたは」

シャドウチェイサーの例の目で鋭く見る。

(※シャドウチェイサー=ならず者系の最上位職)

ニヤリ、、と。


・・・


ならば、この倦怠感は一体何なのだろう。


「ま、そら じきに治るだろうな。
問題は、もうひとつのほう」

アレクシス&メイチー「もうひとつ?」


「レンレンさんが誰かに、聖か闇で言ったら「闇」の魔法を掛けて
そいつを介してメイさんが何らかの攻撃を受けてる」


A+BイコールAB として、

ABは分かってる。量などは。

Aも分かっている。


しかしBが意味不明である。



レンレンさんがBを、B分をそのままメイさんに掛けるこた出来ないんだ。
だったら、
誰か別の人間を介してる、ということになる。


メイチー ← 言ってる意味がさっぱり分からない

アレクシス ← 勘弁してくれよ!・・・と次のステージに行ける程余裕で理解している


シャオイー(喬一)か。

メイチー「え?」

シャオイーが何かされている



あの

「Bってなんですか」

その言葉に、顔を上げる男ふたり。

レンレンが掛けたかったのは「AB」。

メイチー「Aは私に掛けられた。
でもBを掛けることは出来なかった」

だからシャオイーさんを介して私にBを掛けた。


ズッコケ「そして、ABは成立している」

アレクシスは青くなった。


Bとは?


ズッコケ「物騒な魔法だな」



邪気魔法:グリストゥン

精神主義を両立主義に変える。


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レンレンは精神主義の天人、
両立主義の人間、
物質主義の闇人、

そういうのを見てきた。

好きなふたりが、、精神主義なのをもどかしく思い
両立主義の魔法を掛けた。


Aは引き寄せる術

Bは上記のグリストゥン


Aは離れないようにとパーティメンバー同士が掛ける魔法である。

ふたりが引き合うように、と掛けていたと思われる。

喬一がイライラしていたのは、その力に反していたからだ。


美織「(私に倦怠感を植え付けたのは一体何。
・・・ただの遊びかな)」

Aに無意識で逆らおうとして体が勝手に『その力』と戦い、体がすっかり疲れてしまったからである。



かくして。

両立主義は見事に達成、するかに思われた。

シャオイーがネコになり、それをメイチーがキスをする、、という。

(レンレンのシナリオ。間違ったお料理)


アレクシス「それが!キスしなかったから達成されなかったって言うのかよ!」

ガンッ!

診療所の壁を思いっ切り蹴るアレクシス。

ズッコケ「まーまー。そうカリカリすんなって。誰だよおまえ(汗)」

一時的にオレサマモード(過去「夜桜の精」参照)になるアレクシス。


・・・


・・・


ズッコケ「 」

メイチー「見事に達成、じゃなくて、『達成されなかった』
私がそのまま(ネコの)シャオイーさん投げ飛ばしてしまったから!」

そのため、霧散するはずの魔法がずっとくっつくことになり、

結果、、『別の事態』が発生した。


別の事態・・・


両腕を頭の後ろに回すズッコケ。

「めんどっくせぇなおまえらは。もう受け入れるしかねーだろが。
こりゃもう、運命ってやつなんだよ」



ザバーッ!

ザババババ


大雨が突然降り出した。


バッチーン!!

アレクシスがメイチーをビンタした。

吹っ飛ぶメイチー。

床に転がった後、アレクシスは遠慮なくメイチーを上から足でドン!と踏み付けた。
(※オレサマモードはこんなの普通)


アレクシス「この莫迦!俺様に逆らうからこうなんだよ!
ふざけんな!てめーなんかもう知るか!」


そのまま回れ右をしてサカサカと歩いて診療所を去って行ってしまった。


メイチーは目を回しながら、

「いつ逆らったのよ・・・シャオイーさんと行くことだって承諾してくれたのに・・・
いででで」


と言った。


ズッコケ「・・・よく喧嘩してるとは聞いたけど・・・
君ら良くあれでやっていけるね、、おじさんびっくり」

メイチー「オレサマモードってのがあって、その時だけです。
慣れたもんですよ。こんなん・・・」


ズッコケは医者であり、ならず者である。

多くの人間を見てきたのでたいして驚かなかった。
(もの凄く人生経験豊富)




ズッコケ「まぁ。起きたことをどーだこーだ言うのは好きじゃねぇ。
時間の無駄だし」

あっ

シャオイーは『人間』でもあるんだな。

ズッコケ「・・・やっかいだな」


天人は精神主義で、物質的な要素や欲望等がない。
体が雲のような薄いもので出来ているからである。

・・・

ズッコケ「・・・天界の両立主義。
片方は人間。
・・・くそ。万が一のことを考えろよ、、レンレンさん」


レンレンは「ある点」を見抜けなかった。


ゴロゴロゴロゴロ!!!



申し合わせたように、雷が鳴った。



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