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ある「点」



美織「受付も壁も床も何もかも白かった」


やっと聞いた、「あの旅館白かったみたいだけど、真っ黒だったよ」話

美織「何か幽、、霊とかがいてそれを払うためにレンレンが呼ばれたのね」


喬一「うむ」

こっちは何処もかしこも真っ黒だったんだけどねー


1、下界ではパンテスト(太古に存在した聖職者の究極職)
2、霊力に鈍い天人たちのいる中、人間として鋭く察知出来てしまう

=不吉である建物の『本質』を見抜けた。


ふたりは喬一の能力について話した。


ふうん
「勉強になった」
カリカリッと小さなメモ帳にメモを書く美織。




しばらくの沈黙。





美織「・・・・・・・・・・・・」

喬一「確定なんですかね」



美織「分からないけど、少し経ったら行ってくる」

喬一「うむ」



美織は思い出した。


「僕用事があるのでこれで」という喬一を掴み
「僕用事はないけどこれで」という喬一を掴み

「もう時間だ!」という何の時間だか分からない喬一を掴み、

「分かりません!」
「忘れた!」
「どうだったかなー」

を連発する喬一をことごとく引っぱたいたのだ。




それによると

1.『雪の間』に入った辺りで力を感じた
2.ネコの変身を解いたのはそこ


何で逃げなかったのですか

あやしい力が来たらバリアーする仙術とかたくさんあるのに


「そうかも」

埒があかない。


「眠くなってきた!」


美織「今日は寝ないで、逃げたいのはこっちだっつの」

頭を抱える美織。


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レンレンは 精神主義に偏るインドのような国に、、

ふたりをしたくなかった。


もちろんとても大事だけど、

日本のように調和がとれている、、そんな風にしたかった。


生きながら仙人になる運命を背負ってしまった喬一、

自分と同じ気をまとう女仙美織、


このふたりが


「どんどんどんどんインドみたいになっていくみたいで!

気持ち悪かったの!」


しかしレンレンは子供だった。


精神の年齢(本当の年齢)は12~14だと推測されるが、本当にまだ10歳なのかもしれない。


そしてその思惑はちゃんと叶うはずだった。


虹色のネコ」で喬一がネコに変身していた時、美織はちゅ~としようとしていた。

のに

太清仙人になったことを察し、中断して引っぱたいた。


これで、叶うはずだったものがまだ叶わない、ということになり、ズルズルと魔法は続いていってしまったのだ。



仮に百歩譲って運が悪かったんだろう、と諦めたとしても、


一番最悪なことが起こってしまった。


先程述べたように、喬一はある事情により、生きながら天人になるという特殊な背景を持っている人間である。

(※過去「茶色い犬」参照)


そう、「人間」なのである。


天界では子は成せない。

だから天界には子供はいない。


しかしふたりとも天人だった訳ではない。


盲点はそこだった。


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茶色い犬を頭に乗せる美織。


喬一「のんびりと様子を見るしか!」


ぷちっ

緊張の雰囲気が切れた。


こういう場でも何ら動じず呑気な喬一。



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