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綺麗な



こんな空なんて・・・

こんな空


彼の心。

来儀?違う。

喬一さんの隠れた心。

理性の中の情熱。

喬一さん?


『お母様』

『お母様!』

パタパタと

私たちを追って来ていたあの子たち


・・・

喬一さん

後ろ姿が浮かぶ。


冷静の影に隠れた・・・茜色。

「(あれは)」




痛い。頭。いてっ・・・いててて


パッ
顔を上げると、まばゆいばかりの光。

ぼんやりと、大量の花びらを掛けられる錯覚に襲われる。

あ"っ
鶴怜『お母様!ちゃんとこっち!』
少し遠くで声が聞こえる。

亀怜『おーい、お母様、こっち来いって。ちゃんと勝負しないと』

くらくらっ

鶴怜『ちょっとぉー!お兄様、私の一番好きな花ぁー!』

亀怜『へ、へーんだ。おまえがトロいからだよ』


目を回しながらふたりを見る。

亀怜『お母様、もう分かっただろ?』
鶴怜『お母様、もう分かったでしょ?』


美織「あっ!」


あれは・・・来儀じゃない。

「喬一さんの子だわ」

冷静な喬一さんの中に隠されていた

『茜色の空!』


来儀じゃない
あの子たちは

喬一さん、の

それは
分かる。

「私、分かる」

鶴怜『ばいば~いお母さん様
元気でねぇ~。ホラお兄様も』

亀怜『お母様、元気でなぁ
お父様に宜しく!』


遠ざかるふたり。


「冷静な人だったけど、・・・
そう。情熱の赤が」
(※トップシークレット)


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くらくらした気分で起きる美織。


ふらふらっ

バッタン!
派手に倒れ、起き上がってドアを開ける。

パササッ


バッタン!
再度ずっこける美織。


バタバタバタッ


喬一がやってきた。

「大丈夫ですか」

・・・

「風邪ひきます!」
そのままずーっと微動だにしない美織に声を掛ける彼。


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夏樹という犬雲(犬と雲が合体している)と春花という犬雲を「散歩」させる喬一。

夏樹はオスで(犬がオスなのでオスということに)春花がメス。


のんのんと犬雲たちを散歩させる。


眩しい夕陽。


・・・


空を見上げる。

みぃちゃんに似てるな
と思う喬一。


空という巨大な水に
巨大な水に赤い絵の具が落ちる。

大きな花が空から降ってきた。



みぃちゃん


おっと。
首が痛くなって首を押さえる喬一。



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