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上から



ティアナ!!

失明しそうなまばゆい光が広がる。

周りの天人たちは「きゃああぁぁぁ」「ぎゃあぁぁあぁ」と叫び声を上げていた。


バタッ

しりもちを付く者、逃げ出す者、立ち尽くす者。


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ずっと

三日三晩、、看病をする喬一。


春花が虫の息なのだ。

春花とは、喬一のことが大好きな黒い犬の雲である。


運が悪かった。

めったに落ちることのない巨大な隕石にぶつかり、大量に血が噴出した姿で落ちていた・・・。

(春花はしょっちゅう脱走するのだ・・・)


隕石はこの世界にも存在する。めったに落ちてこないが。


どう考えても普通は即死だが、雲がクッションになったのだろう。


徳奏仙人になった喬一は毎回SP(魔力)が回復した途端に「ティアナ」という玉清しか使えない最大級のヒール魔法を掛けていた。


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元々そなたは「徳奏(とくそう)」になるだけの器があった。

しかし 美織という女仙がおまえの位が上がるのを阻止していた。

喬一「・・・」


上、の位たる者がそれに見合う位を与えられれば、、どんな存在も傲慢になってしまう。
朕はそれを憂いていた。

喬一は静かに聞いていた。


許せ。
それがために、おまえのためにあえて「太陰仙人」に落とし、
朕はおまえを伺っていた。


美織という女仙も位が上がるのを阻止していたし

人を恨ませるだけのことをしているのかと、、そう思い、
おまえの修行をひたすら見守っておった。


喬一。

ハッ

喬一「はい」
静かに答える。

そなたに相応しい、前から決めていた位を今、授けよう。


「喬一、そなたを『徳奏仙人』に叙する」



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「徳奏(とくそう)」

本でなら読んだことあるわよ?
と麗帆。

お、

「博識ですな」

素直に感心する喬一。


「玉清仙人」という仙人、、男仙の最高位の更に上の仙職である。


アレクシス、ナイトライド氏ぐらいしか知らず、
天人も古くからいる者が「無いけど名前だけあるんだろう」と思っているもので、

他の者たちはそもそも存在自体知らなかった。


私は天界にある絵本?みたいな

「あれ?下界、、生前の 。それで知ったのよ。『徳奏仙人』」

と麗帆。


玉清仙人が使える魔法を使える。

ゆえに「ティアナ」という最大級のヒール魔法が使える。


くぅん くぅんんんん

夏樹がハラハラしながらフゥフゥ言っている春花の様子を伺っている。


ティアナ!!

通常、ティアナはSP0になり、その状態がしばらく続くが、
徳奏仙人は半分だけSPを失い、すぐに回復する。


しかし連日ティアナを使い、喬一の疲れは限界に来ていた。




ペロペロペロ

黒い犬が、喬一の顔をなめていた。


うつらうつら・・・

あ・・・

目を覚ます。


横では すやすやと春花が寝ていた。



結構冷える小さな山に春花を連れてゆき、涼む喬一。


雲と合体する前の君と、夢の中で会ったんだよ。

心で春花に言う喬一。



『ティアナありがとう。嬉しかったよ!
また脱走するけどね^^』

ハァ~ッと思う喬一。

連日のティアナで深刻な肩こりに悩まされているのだ・・・。


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そういえば、徳奏仙人が使える仙術ってあるんだろうか。

期待してしまう喬一だ。





それは謎に包まれている。



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