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ビシッ



どう考えても仙人ぽい喬一さん。


位があるとしたら、、

でも

「(高くても、低くても、どちらでもサマになりそう)」

ぼんやり思うエリザ。


美織「あの人は『太陰仙人』 一番下のペーペーよ」

まぁ

成り立てだからなぁ。仙人


えっ

驚くエリザ。


うっそお


信じられない。


一番下のペーペーなんて嘘よ!

素直なエリザでも信じられなかった。


美織「でも、偉い喬一さんなんて厭だし~

あれでほらもう、充分偉そうだし(人のこと言えるのか?)


でもぉ

あの人下界では『パンテスト』なんだよね

なまいき~

ナンチュン勝たせてくれないし」


パンテスト。


文献でしか知らない、太古にあったと言われる聖職者の、、究極職。


あ、あの


エリザは子供のように素直だ。


言われたことは全部信じてしまう。


「ぱ、パンテスト?」


「・・・アコライトの時に習いました。

アークビショップが今は聖職者の最上位職になっていますが、

確か昔は その上に『ソフィアプリースト』がいて、

もっともっと大昔は

更に上の すごく強い『パンテスト』というのがあったと」


(パンテスト=パンテオンプリースト)


「うん」

美織は言った。


「禁呪を掛けた時のセットで

現在の最上位職の、二段階上の職にさせる、ってのが出来るの」


アークビショップ → ソフィアプリースト → パンテスト


だから、喬一さんは「パンテスト」なのよね

下界では。


こっちではペーペーなんだけどね~


すごくつまらなそうに空を見上げながら言う。



美織さんの禁呪ってすごいなぁ・・・


「(例えば喬一さんが「ルーンナイト(騎士系の最上位職)」だったとしたら、、

二段階上だから、、

ルーンナイト → フェンリルナイト → ?

な、何だっけ。

・・・ でもまぁ そういうことよね)」

(フェンリルナイトについてはコチラ



ん~っ

思い切り伸びをする美織。


さっ!

ビシッ!と指をさす美織。

「あ、指さして御免」


指を引っ込め、(・・・)


ジェローデルの・・・話だっけ。


エリザ「(え?え?)」


ジェローデルよ ジェローデル


身を引く愛。


身を引く愛よ~


人間だからこそ・・・の。


一気に話が変わり、忘れていたかった自分の現実を突然出され、立ち眩みがしそうだった。

「(み、美織さんて・・・)」



御免ね。自分の関係ない話ばっかしちゃって~


い、いえ。


で、でも 関係ない話のまま、溶け込みたかった。


まだ現実が重くのしかかって 辛くなるエリザであった。



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