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メイリャン



メイリャンはかなり遠い。

着いた頃にはすっかり辺りは真っ暗になっていた。

(天界では下界と違ってすぐに場所を移動出来ない。広すぎて)


これじゃ、キレイな景色観ることが出来ないね。
しょんぼりする美織。

アレクシス「明日観ることが出来るだろう。もう休もう」


そのまま、新婚専用の宿?のような場所に入ってゆく。


美織はクンファ、アレクシスはソファーのようなところで寝た。


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リュー リュー リューン


天界の夜の虫たちが鳴いている。


寝付けなくて川辺に座る美織。


体育座りをして、ずっと遠くを見ていた。


何だろうな。謎って。

・・・

もう、会えないの?
喬一さん


あっ

思わず立ち上がる。

あ・・・

「(わ、私既婚者になったから・・・)」

遠慮して、喬一さん遊びに来なくなっちゃうかも?

そうよ。
会える会えない以前に。


結局・・・離れちゃうの?

どっちにしろ。


い"っ

い"や"ぁぁぁっ!!


や"、や"っ、やだやだやだやだーっ!!


少し震える美織。


『・・・喬一さんとやらが好きなのか?』


ちっがうわよ!!

あの人は、、家族で、、兄弟で、、先輩で、、幼馴染で、、犬(柴犬)で、、友達で、、親友で、、

かけがえのない大切な存在なのよ!

何にも変えられない・・・

大切な人なの・・・。

「好き」とか「嫌い」とか

そーゆー安っぽい男特有の尺度で計らないでよ・・・。


喬一さん・・・。

会いたい。

会いたいよう

寂しいよう・・・。



あ、あっ

ゲフェンの街でこわごわ魔法を使って、、
頑張って冒険者目指した幼い日。

王家から逃げ出して・・・。


「(最初に出来た友達だった・・・)」

色眼鏡で私を見ない人だった。
王家の言葉を使う私をみんな変な目で見てたのに。


・・・?


おい!

何をやっている!

プチプチプチプチプチッ!

美織「やめろ!何をやってるんだやめろ!!」

或るアコライトの少年。

ものすごい勢いで花を摘んでいた・・・。


美織「やめろと言っている!何をやっているのだ!」

プチプチプチプチ!!


おい!!

聞こえないようだったそのアコライト。


・・・

美織「何をお摘みになってらっしゃるの?」

女言葉を使ったの・・・。

ビクッ!!

そのアコライトさん、、つまり喬一さんは驚いたように顔を上げて、

振り返った。


びゅうっ

風が吹いた。


それが

「(出会いだった)」


「何をお釣りになってらっしゃるの?」

そう聞き間違えたらしい


何をお釣りになってらっしゃるの


私も、、どこかで、、

遠いどこかで 言ったような 聞いたような?

そう思ったんだ


・・・


喬一さん


会いたいよう。

喬一さん・・・



美織はそのまま、川辺で寝てしまった。



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