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カオスとロー



あ、アレクシスにはっ どうやったって勝てないけどぉおお

でも「勝つ!」

クッと歯をくいしばって彼を睨み付ける美織。




普通に


力も入れず、そのまま、アレクシスは美織の上になっていた。

「こ、これは マウントポジションてやつ?」

「そういうことになるな」

苦笑するアレクシス。


卑怯じゃない!ぐぐぐぐぐぐぐぐ


美織は起き上がろうとしたが、全く動けない。


アレクシス「うーん」


天界に上がらないように一時的に出来る、という仙術とかないものだろうか、、、


「(喬一さんなる男仙も心配だな。

壊れるのが分かっているのを、このまま見捨てては置けない・・・)」


アレクシスも相当正義感が強かった。


ハッ

「(そもそもここへは盗賊団を見つけに来ているのに)」


いや 分かってはいるが

少し話を聞き、そしてもう諦めて こうしてくつろいでしまっている、、のは分かっている


キッ!

元凶?である美織を睨んだ。


巨大なカオスを抱えるような、瞳

・・・

片方は、強固な、、鉄壁のローを携えている。


アレクシス「(こういう存在をもうひとり知っている)」


下界で、10歳のまま歳を取らないと有名になっているソウルリンカー・レンレンだ。

(※ソウルリンカー=霊魂を操り、各職業への支援魔法を掛ける職)


昔、イズルード(衛星都市)に行った時に、彼女が海で泳いでいて、、


サメがやってきたから あっ て走り出してファイアーボル・・・

ト、と打とうとして、

彼女はあっと言う間にサメを手馴れた手付きで捕まえて、、

バシャバシャッと陸地に戻って。


草むらに行ってやはり手馴れた手付きで火を起こしてサメを焼いていた。


アレクシス「(サメって喰えるものだったっけ?って違うけど)」


呆けた後に彼女に注意をした。

アレクシス「君、危ないじゃないか」

レンレン「?」くるっと振り向く。

アレクシス「危険だよ。サメに近付くなんて」

??
とした顔の後に

美味しいですよー?
と笑顔で言っていた、、彼女。

・・・

違う と思った。

違う、というのは「違う人間、という意味」だ。


他にも、、

イズルードが何故か好きで、近くの島であるドクロの形をした島、バイラン島に良く行ったが、、

最下層の場所で 彼女はいつも洞窟内の壁に手を当てて、ブツブツ彼女は何かをしゃべっていた。


梵字の言葉をひたすらと、、


彼女は何をしていたのだろう。

「何をしてるのかい」

と聞いたら


梵字のつぶやきの練習です。
と言う。

深海は清められているから力が発揮しやすいのだと言う。

それで霊力を高めて練習をしていると。


良く分からないな。

あまり気にせずにその時はその場を後にした。


振り返った時、彼女から不思議なオーラが出ているような気がした。


「(強大な破壊と、深い慈愛が混ざっているような)」

あんな小さい少女なのに。


梵字の言葉を述べている彼女は、どこか神聖な存在のような気がした。


ただ、

同時に、、恐ろしい黒い存在のようにも、、感じた。


目の前の美織を見る。

「(このふたりは、どこかで繋がっているのだろうか)」


「アレクシス?」


美織の声でハッとなる。

パッと美織から離れ、「あっ」と 美織が天界に上っていかないように片手を掴んだ。

・・・

アレクシス「喬一さんなる人は一体どういう人だったんだい」


諦めて聞いてみるアレクシスであった。



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