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あちこちに



ここは前回出てきた、龍宮城。

このシリーズの本当の主人公はマクシミリアンという男性魔術師とミルドレッドという女性魔術師なのであるが・・・。

ここは、ナイトライド氏という殴り聖職者(自身に支援魔法を掛けて敵を殴る聖職者)が休養している宮殿のようなところである。

(権力者に何故かホイホイ気に入られ、そこで「具合が悪いなら是非」と休む場所を与えられた)


ポインポインポインポイン。。

白いマリのようなものをつきながら、『メイチー』と呼ばれる女性は悲しそうだった。


「ここにいたの・・・心配したよ」
後ろからシャオイーが出てくる。

「風邪ひくのに」

(シャオイー=ナイトライド氏のところにお見舞いに来ていた殴り聖職者)


彼女がいたのは龍宮城(仮)の屋上である。


メイチー「あ、、あの・・・あのね、虹色のマリが見つからなくて。
探しているの」


あちこち探して、見つからないのを見てそわそわした顔になる彼女。

「・・・図書館に行ってくる。風邪ひいちゃうし」

スタスタ歩いて行く。


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パララ・・・

気付いたら夢中になって新聞を読む彼女。

メイチー「(色々こうして記事になるもんなんだなー

確かでかい新聞社はジュノーと、、リヒタルゼンか)」

(両方ともシュバルツバルド共和国の都市)


パララ・・・

「(ふーん・・・まぁちゃんと載って・・・)」


「何かあった?」

 
メイチー「うわっ!」
図書館内で大きな声を上げてしまうメイチー。

周りの人間たちがメイチーたちを見て眉をひそめた。


メイチー「す、すみません・・・」

蚊の鳴くような声で謝る彼女。


見ると、やはりシャオイーだ。

メイチーは言う。

「・・・エンドレスタワーのこと、、どう載ってるのかなって思って」

 
エンドレスタワーとは、アルベルタという港の都市から行ける冒険ダンジョンである。
 

メイチーが調べていたのは とある事件についてのことであった。


「それ、あんまり詳しく載ってなかったような」
とシャオイー。
 

え?

カサカサッ
もう一度読み返すメイチー。

「でも、要点はちゃんと書かれてるよね、、こことか」
記事を指さす。

「まぁね・・・」
何かを知っているシャオイーが小さく返した。


「ちゃんと、白日の下に晒されてる感がするわ。
少し ひと安心ね」
と、メイチー。


昔はメイチーの方が物事の本質だとか深い部分を知る能力に長けていた。

今は真逆になったようだ。

 
でも・・・そっちの方がいいのかも、とシャオイーは思った。

「(鈍感になっているのは幸せな証拠かも)」


ガタッと席を立つメイチー。


私、展望台のとこ行ってくるわ。

メイチーはサッと図書館から音を立てないように気を配って去って行った。


<展望台>
 

わぁ

寒いけど。うう 寒いけど。

ここは龍宮城の展望台。
 
ルーンミッドガッツ王国、シュツバルツバルド共和国、アルナベルツ教国、

そしてアルベルタから行ける様々な島国や独立国?が見渡せるでかい展望台がある。

 
「中に入らなきゃ」
 
展望台の中へと入っていくメイチー。
中入らなきゃっ

バタンッ(展望台の中)
様々な望遠鏡がひしめいている。


・・・

「(おお~ 龍之城(古都。中国風の街)の「猫々軒」だ。なっつかしいな~)」

・・・
「(じゃない、じゃない、えーっと エンドレスタワーは、、見えない、、よね)」
 

カチカチッ

「(ウンバラ(ウータン族の村)は、、)」

 

見える度数を調整しつつ、様々な方角に回してゆく。


「何か面白いもの、見える?」

 
きゃああぁ!
 

真っ暗な展望台の中で人の声がするのである。

(しかも格好的にすごい無防備。後ろからくすぐられたら反撃が難しい)


「あ、あがが・・・」
ゆっくりとしりもちをつくメイチー。
 

シャオイー「また、ここにいたの。
どこにいたのかと思った」
 
図書館で、展望台に行くと行ったのに、と思うメイチー。

(間)


「ほらー、エンドレスタワーは見えない、、あのち~っちゃいトンガリ?が
・・・アレがエンドレスタワーなのかしら・・・」

 
「それっぽいね」
優しく言うシャオイー。
 
『王』が現れたみたいね。
 
メイチー「でもふたり、っていうのが・・・。・・・うーん」
 
シャオイー「考えたってしょうがないよ」
ふぅっとため息をつくシャオイー。
 
ふたり、じゃないとだめなんだろうか、と思うメイチー。

 
私は特になれないとして。
シャオイーもナイトライド先生も「王」にはなれなかった・・・。
 

シャオイーは悔しいのかくだけた顔になった。
「私の遺伝子がだめだとでも」
負けず嫌い発言である。
 

そうではなくて
「何かの要素、なんだと。
能力じゃなくて・・・」
と、メイチー。

 

 
<10分後>
 

メイチー「わー」

エメラルドグリーンの水槽~ 夢みたい~

龍宮城にある「水族館」である。


ガシャッ!(鍵を掛ける音)

「(シャオイー、今度は来れないよね!)」


 
海・・・
 
「(そう、あんなことがあったから海が恐くなっちゃって・・・)」
(※本編で分かります)


でも、、癒されるなぁ。
・・・

 
館内の、様々な魚たちの説明を読むメイチー。
 


とても気持ち良さそうに泳いでいるとても白い美しい魚がいるのを発見。

白い・・・リアラさんみたい。
「(白い・・・リアラさんみたい)」

リアラとは、エンドレスタワーに眠る 悲しい精神体ダンジョンを生み出した女の子のことである。
白い髪に白い着物を着ている。


「きれいだね」

気付くと、妖艶な笑みをたたえた黒服の男性がいた。

 
メイチーは後ずさりする。

「あ、あれ。か、鍵・・・鍵掛けてたような」

 

「ノン・なんとか」という敵に気付かれないパンテスト(シャオイーが何故か就いている職が)の妙な魔法だかスキルがあった・・・。

あれを使ったのか・・・と悟る。



「ナイトライド先生のお見舞い、もう一度行こうか」
諦めて提案するメイチー。

「もう行ったよ」
とシャオイー。
 


この妙な付いて行きっぷりには深い訳があった・・・。


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