桃色旅行記の目次
       

 

 

 

それは決して



沙菜山。


グイシー「やっぱここよねーv」

大きく伸びをするグイシー。
満面の笑みだ。


沙菜山は癒しのオーラが満ち溢れ、
グイシーともオーラの相性がいいので(相性、というものがある。天人と山)
グイシーが疲れた時にやってきたり、パワー?を蓄えるために来るのだ。


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えーっと、

「んー、見えない」

レンレン「このスペグラ、凄い」

スペグラ=スペシャル・グラス。遠くまで色々と物が見える。
天帝の許可をもらって特別なところから借りる。


あっ
いたいた!

大きな声を上げるグイシー。


レンレンが急いでグイシーの指したところを見た。


・・・そこには或る小さな部屋でモロンがリンリンを叱ってる?お説教しているものが視えた。

レンレン「・・・え?あのふたりが何か?」


グイシーは言った。

「モロンとリンリン。わたしの子供たちよ」

・・・

え"ーーーーっ!!!!

グイシー「え、なになに(汗)」


ひと呼吸置いてレンレンが言った。

モロンさんて、大陸でも有名な魔法ギルドの実力者ですよ。
り、リンリンさんはその、、分かりますが。(何となく


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モロン。現25歳。
魔法ギルドの権力者。

リンリン。現20歳。
モロンの部下でいつも叱られてばかりいる。


血の繋がった、正真正銘「実の兄妹」なのだが、ふたりともそれを知らない。
何故かモロンはリンリンを放って置けず、
リンリンは酷いことをされても何故か傍にいる。


あっ

レンレンはフェイヨンに来る前に見せられた映像を思い出した。

『おまえのためなら何だってしてやる』

『モロンさん、抱き付いていいですか?』


・・・レンレン「そういうことですか」


グイシーは黙っていた。


レンレン「兄妹って、兄弟より、、普通の恋人同士より、夫婦より。
特別、なんですね」

グイシー「おっと、姉弟を忘れてるわよ!
・・・女が年下のほーがいいみたいね」

父娘とかもいるけど

兄妹。が一番、絆、、固いんですね


グイシーはニコニコして言った。

自分の生んだ子だけど、何か気持ち悪くないわね。
くっついちゃわないかしら~v
・・・きも


レンレン「あはは(汗)
でも、良く分かりました」


兄妹って特別。
特別だから、一緒にいればずっと楽しい。

多分、お父さんやお母さんがいなくても・・・


グイシー「私っていうお母さんも、お父さん・・・私と同時期に消滅したんだけど。
ふたりともいなくて、、だからさ、似てるのよ。状況がね」

ある事象を話しているらしい。


嗚呼

これを、「(高いところから、癒し山から見せたくて、、ここに来たんだ)」

あれ

「旦那さんて・・・」

グイシー「わ、わ、わ、わーっ!!」

レンレン「ちょ、すごい声・・・」周りを見渡すレンレン。(意味のない行動


いやーっ!!!!

「旦那ってまるで旦那がいるみたいじゃないのーっ!!」

ポンッ

ユーユーパーロンが現れた。


ユーユーパーロン「あのね、レンレン。ちょっと初めてでびっくりしちゃうかもしれない
グーちゃんはね、旦那さん、のことになると(指をさす)こうなっちゃうの」

レンレン「え?どういう人なんですか?仲が悪かったとk、、」


グイシーは絶叫した。

「仲が悪かったなんて『存在』してたみたいじゃないのーーーーっっ!!!!」


ドン引きするレンレン。

あとずさりをした。


ユーユーパーロン「好き過ぎてこんなんなっちゃうの
息子25、娘20なのにねぇ」

(逝去時の状態のまま天界で生きるため、見た目は若い)


グイシーは両耳をふさいだ。

「子供なんて子供なんて、、、いやーーーーっ!!!!」

レンレン「(さっき『子供』言ってたくせに・・・自分で・・・)』


子供、って。ねぇ?
まぁ

レンレンはしりもちをつきっぱなしだ。

ユーユーパーロン「まぁまぁ、こういう感じとでもいうか」



先程まで、真面目な・・・兄妹の話をしていたというのに
一気におかしな方向に。

変な気分のまま、「兄妹の絆より、夫婦の絆の方が固いんじゃ・・・(種類違うけど)」と
思うレンレン。




気付く。

「(夫婦の絆・・・固いんだ)」


グイシーをなだめるユーユーパーロンの横で、「(そっか・・・)」と感動するレンレン。

「(夫婦・・・)」

遠くを見つめるレンレン。


ず~っと
グイシーはあれになっていて、ユーユーパーロンは面白がって余計グイシーを酷くさせていた。



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