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第7章:その他

第2節:オサム記

第4話:オサム記(4)

新解釈の古事記


はるさんに絵を持って行かれてしまった後、オサムは真っ黒い空間の中に漂うような
不思議な感覚に襲われた。
そこでは、様々な女性がひらひらと袖をなびかせて動いていた。


「おじちゃあん」
いつしか夢の中で、とても可愛い女の子に声を掛けられたオサム。
小さいのでオサムは膝を曲げて女の子を見下げた。

「ぼ、ボクァ・・・・おにいさんだヨ
おじちゃんじゃないよっ」と言ったが
「おじちゃんだもん」と
可愛いが気の強そうな女の子は言った。

「おじちゃんねー、昆虫学者になるといいよっ」と赤い唇でキリッと言う女の子。

「こここ昆虫?」
オサムは目を大きく見開いた。

女の子はくるっと背を向けて、
再度また顔だけをまたオサムの方に向けた。
オサムの方が大人で背が高いので顔を上に向けている。

周りの風景は、
手入れをだいぶ怠っている寂れた庭・・・と言ったところか。

それなりに木々はあるのだが、
自然のものではなく、人の家の庭にある木という感じだ。

「私、玉虫なのっ」
やはり気の強そうな顔で言う女の子。

キョトンとした後、
苦笑して変わった子だな、、と思うオサム。

女の子は言った。
「あたしねっ、おじちゃんが描く絵を見てかんどうしたの!
だからっ!わたしのすがたも描いてほしいの」

女の子はちょっと待ってて、と前の方へスタタタと小走りで走り出した。

ぽかーん・・・とオサムはして、そのまま取り残された。


何とも妙な、滑舌が良いような話し方をすると思ったら
舌足らずのような発音もして、
漢字で発音したり平仮名で発音しているような、
そんな感じの話し方をする。

腕組みをし、「可愛いな。描いてやるか」と
父親のような気持ちになるオサム。


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「おじちゃん、おじちゃん、何で寝てるの?
何で」
おじちゃん...

目の前にぼんやりと、あの女の子の姿が見えて
声までハッキリ聞こえたのに、、

パッと目を開けると、
洞窟だった。
・・・黄泉の国だ。

オサムは思わず立ち上がり、
「あ?」と声をあげ、

玉虫やーい、と洞窟中に響き渡るような声で玉虫姫を探した。

オサムは右目から涙がじわっと出て
次の瞬間漫画のように噴水のように涙を流した。

「玉虫ィ」



だいぶ経ち―・・・
涙も出なく普通の顔しか出来なくなってしまったオサムが、
冷静に物事を考察した。

『あたしねっ、おじちゃんが描く絵を見てかんどうしたの』

はるさんに見せてもらったのか?
それとも玉虫が死に、黄泉の国に来た時に
偶然絵を見たのだろうか。
小さいから絵が見えやすかったのかもしれない。

そもそも夢かもしれないのだが、
リアルすぎたのと、最後の「起きて!」と言った時に本当に少女が目の前にぼんやりとではるが、
ちゃんと見えて
なにより声がハッキリ聞こえたのである。

はるさんに絵を持って行かれて、ショックで疲れてしまって一時的にどうにかなってしまったのかも・・・
と結論付けた。

ふと、後ろから足音がした。


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