新解釈の古事記(こじき or ふることふみ)
[ スマホでのメニューは画面右上のボタン ]それを、私の解釈で書いてみました。
今伝えられている伝承は、長年の時を経て、
伝言ゲームのように、元々の話とはかなりかけ離れたあべこべなもの?
になっているかもしれません。
伝言ゲームは、小学校の頃にやったことがある人も多いのではないでしょうか。
最初にみんなに「とある長文」を伝える人が、その文章を覚え、次の人にそれを伝えます。
次の人は教えられた文章を覚え、三番目の人とそれを伝えます。
三番目の人は・・・と、そいう感じで、次から次へと文章が伝わっていきます。
最後に伝えられた人は、一番最初の文と比べて、どのくらい正確に文章を伝えられているでしょう。
というゲームです。
何百年も経って、やっと正式に国が「古事記」という歴史書を編纂するまで、
元々の伝承がどのくらい歪められていたり、付け加えられていたり、
削除されていたり、ごっちゃになってしまっているか・・・
想像すると「可能性は低くはないかも?」と思えてくると思います。
そういうことを「前提」に『これが真実なのでは?』という新解釈(というか異解釈)の古事記を書いてみました。
例:
見るなと言っていた扉をイザナギが勝手に開けて
イザナミが「よくもこんな姿を見たなぁ」と激怒。
( 従来のお話 = A )
見るなと言っていた厨房の扉をスサノオが勝手に開けて
オオゲツヒメが「よくもこんな姿を見たなぁ」と激怒。
( 史実? = B )
古事記Bが、時を経て A のように伝承されていってしまったのでは?
・・・のような感じです。
ちなみに上記の B の方のお話はこちら。
五穀豊穣
https://con.jp/fcf/mobile/4/3.html
他には、
アマテラスは自ら天岩戸に閉じ籠ったのではなく、洞窟の中に入ったら
間違って入口が塞がれ、閉じ込められてしまった
ツクヨミは普通にちょこちょこ出て来る
神武天皇はアマテラスの実子であり、天孫降臨ではなく
天子降臨になっている
木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤヒメ)の姉、石長比売(イワナガヒメ)は存在しない。
こういうのもいいかな?と。
こういう異解釈を読むのもオツだしな、という方がいましたら少しでも楽しんで頂けましたら幸いです。
古事記とは
西暦712年に出来た、世界最古の歴史書。
天武天皇が、
諸国、諸家に伝わる歴史書には食い違いがあり、
時と共に史実と異なる記述が多くなってきていることを憂い
正しい歴史書を編纂することを命じ、
その編纂に
稗田阿礼(ひえだのあれ)と
太安万侶(おおのやすまろ)という人物が編纂に努め、
完成させたもの。
膨大な数の
帝皇日継(すめらみことのひつぎ)・・・歴代の天皇の系譜。
先代旧辞(せんだいくじ)・・・各地の氏族に口誦で伝えられた様々な伝承。
を、記憶に長けた稗田阿礼が記憶し、
その口伝えにより、
太安万侶がそれらを文章に書き記した。
なお、正しい読みは「ふることふみ」であり、
漢読み(中国読み)の「こじき」は
正しい読み方ではない、と言える。