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小さな世界 | 現代ファンタジー小説

小さな世界 > 第4章「global」

その世界

沙耶子「うっはー 天空の城ラピュタ?」

・・・
「の他にたくさん入ってますね(汗)」


たくさんの、国の建物。
洋風のものやら、天守閣やら。中国っぽいものやら。
よーく目を凝らすと見える。


沙耶子「A層の人間て変なんじゃないの?こんなとこにいるなんて」

ど、うでしょう・・・

空中に浮く家に乗りながら、壮大な世界を見て ひたすら驚く「サヤコズ」。


すさまじい雲の海の上、に浮かぶ島。

様々な建物が建っている。

壮大な世界・・・と清子は思った。
一方、ガタガタと震える沙耶子。


さっと窓から離れ、「怖くないのアンタ!」と言う沙耶子。

振り向き、「えー楽しそうじゃないですか」と楽しそうな清子。


そのままテーブルにある小さなガーリックトーストを食べる沙耶子。

清子は窓から見える景色に、初めは驚いていたがすっかり興奮しているようだ。

サッと振り向いて沙耶子が言う。
「こんな非日常、あたしどうしても認められないんだからねっ」


・・・

気が付くと、ふたりの乗っていた家は、あるお城?の前に降り立った。


タッ
窓から降りる清子。

清子「ひゃっほーっ!」

タッタッタッタッ

満面の笑みで辺り一面、霧だらけのところだろうに、大喜びで駆け出す清子。

やっと外に出て後ろに控える沙耶子。

「あ、あんたっ」

ひざを曲げながら呆気に取られている沙耶子。


信じられない。ここがA層

目の前のものを見ながら、7色のオーラを出す清子。

その様子を見ながら、ただならぬものを感じる沙耶子。

よたよた歩きながら、清子の傍にやっと来て、肩を叩こうとしてピタッと止めた。


ゾクッ

「(このこ、、何者?)」

後ずさりする沙耶子。

「(あたしの中にいる子(←清子の中にいる、ではない)なのに)」

ふーむ
「何処かに、行かなきゃ行けないようです
多分」

タタタッと走り、キョロキョロする清子。

段々緊張感が無くなっていった沙耶子。


カツッ

奥から白衣姿の女性が出てきた。

・・・

女性「あなたたちが、『さやこ』さんね

私は、冴子。ヨロシクね」


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何処かの大学の講義室?のような部屋。

冴子は教授が座る場所に座り、ファイルのようなものをパラパラとめくっている。
「大袈裟な場所で御免なさいね
大事な方たちだから」

・・・
ふたりは緊張している。

女性はとても聡明なオーラを発していて、話し掛けただけで罰を受けそうな雰囲気がする。


・・・



沙耶子さん。

同じ「さやこ」なのに沙耶子が反応する。


冴子「あなた、IQ180って誰が決めたのかしら。
・・・おかしいわ」

沙耶子が動揺する。「え?(汗)」

パラッ.....

「制限時間20分。このIQテストを解いてみて頂戴」

鳥肌でのけぞりながら「ご、御免なさい」を言おうとして空振りする沙耶子。
(どんだけなの)


・・・

カリカリカリ.....


振り返って沙耶子を見守る清子。


だいぶ余裕の有る顔に戻った沙耶子が答案を提出した。


冴子「やはり・・・」

210。

「あなたのIQは210よ」

・・・
すぐに清子が下を向いてうなだれた。
「ですよね。5ヶ国語話せるなんてIQ180じゃ、、」
疑問に思っていたようである。

すっかり余裕の沙耶子。
腰に手を当てて言った。

「くっだらな!IQが高いって何になるワケ?
計算が出来るってだけじゃん。発想とかひらめきとかさー
あたしは、清子のために何か出来ればそれでいいの!

清子のために生きてるの!」

ガタッ!
清子が立ち上がった。

あああ"あ"っ

・・・
ああ"(←声にならない)


クスッ
「信頼関係は抜群のようね」
クールに笑う冴子。



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