小さな世界 > 第6章「休息」
ほどけていく
新しい世界に次々と成っていく。そういう確信があった。
私が選ばれた「生命」として君の目にとまり・・・
その私が君という、やはり「生命」と再会した。
そしてG層が新たに生まれた。
生まれ変わったとでも言うべきか。
妃羽「最初にあなたを見て、『生命』として選んだのは『主』です。きっと。
私、は主の身代わりで、同じく『生命』・・・」
全ては主が威俐を『生命』として選んだことからコトが始まったのだ。
G層という巨大な物体を新しくさせるために、『生命』と『生命』が必要だった。
つまり選ばれた人形と、主の身代わり人形が必要だった。
こうして、パーティでふたりは出会い・・・
G層は新しく創られていった、のであろう。
妃羽はベッドで半身を起こす形で、
威俐は横にあるソファーに座る形で、、
ふたりは話していた。
妃羽「あの・・・
層世界とか、色んな秘密?は御存知だったのでしょうか」
別に怯える必要なんてないのに恐がるような感じで言う妃羽。
威俐「知ってたよ。そりゃね」
ずっと・・・君を見守っていた。
と、威俐。
?
「あれっ 今思い出したのですけど
花宇さんから、って・・・知識・・・」
威俐「嘘に決まってるだろう
知らない振りしてた」
ゾクッ
寒気がする妃羽。
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翌日。
ピアノを弾く妃羽。
♪♪~
「(ダメだ!今日は全然ダメ・・・)」
暘谷に頼まれていた『森羅万象』のCD作りに励むべく頑張っているのだが・・・
何時間も弾いても、、全く上手くいかず。
・・・
ポロロン.....
『森林』
主の、、威俐様への想いなのね。
強い想い・・・
確かに、、激しすぎるとは思った。
あっ
『G層を現実のものにしようとしている』
『君がジェムストーンな訳だ』
あの時の会話。
妃羽は固まる。
私が触媒(ジェムストーン)として砕け散って、、この作りものの世界が現実になる?
魔法を使って!
妃羽「そんな!」
?
妃羽「(私は何となく大丈夫な気が・・・
砕け散る訳、ではない。・・・同一化かな?)」
『現実を受け止められないあなたに、誰かが『事実』を提供しようとしてるの』
『空想は空想。でも、ひょっとしたら『空想ではないかもしれない』
そういう「願い」のもとに、、
私たちは生み出された』
主さんは、作りものだって思いたくなかった。
空想だって思っていても、「これは現実だ」って思いたかった。
現実を受け止められないのは主さん。
魔法使いの女の子が言っていたのは主さんへの言葉。
私と一心同体だから・・・
『そういう「願い」のもとに、、
私たちは生み出された』
『約束よ。念はかならず『真実』になる
強く信じて。
あなたの、信念を貫いてね、生涯』
はい。
虚空を見つめる、妃羽・・・
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夜中。
「(全然ダメだ。こんな時間までやってるのに・・・)」
♪♪ ♪
他の曲もまるでダメで、妃羽はフーッとため息をついて諦めた。
妃羽「(『森林』が『森羅万象』にパワーアップした。何かの意味がある。
信念が増幅?したのかな)」
いそいそと片付ける妃羽。
ガチャッ
見ると、威俐がピアノ室に入って来ていた。


