小さな世界 > 第6章「休息」
混沌
G層の人口は「80億人」。
彩海「本来のG層の人口は『2100万』に設定されていた。
残りの『767900万』は・・・」
周りは雲、天空の城のような形をしている大地の中、、
彩海と美智は話していた。
美智「悲しい、ですわね・・・」
2100万人の「本当の住人」たちは
767900万人に鍛えられるために生きている。
だが、あまりの数の暴力に、2100万人たちはいつも・・・
竹流「やぁ」
竹流が後ろから登場した。
開けたドアがスーッと消える。
彩海「たけちゃん・・・緊張感が消えるわぁ(汗)」
急に驚いたようにA層独特の「風」がびゅうびゅう吹く。
胡坐をかきながら、雲で即席で作った猫をなでなでする竹流。
「ラーチャさんて人がいて。G層の。
そのラーチャさんからもらったブレスレット、、ラーチャさんてのが只者じゃないらしく。
妃羽さんがそれを付けたと」
やっとそれで、シュンユーが妃羽の夢の中に入れるようになった。
が、それしか出来ないようだ、と述べた。
バグにより、ジェムストーンの質が落ちてしまった妃羽。
今はだいぶ
・適度に世界の秘密を知っている
・適度に知らない
・適度な精神主義
・適度な物質主義
この4つを満たしていて、ジェムストーンとして質が高くなった。
(という言い方もあれだが)
竹流が腕を組んだ。
「花宇さんがD層に行って、D層の、あのカネコさん。秘密管理人の所に。
あのアホな人の所に。冗談ですけど
行ければねぇ・・・」
にゃあぁあぁぁっ
雲猫が前脚で竹流に、反る形で攻撃した。
「なぁ~にやってんの~ 反っちゃったの?反りたかったの~~♪」
雲猫とテキトウに遊ぶ竹流。
美智「竹流さんがいらっしゃるとどんな空気でも楽しくなりますね」
上品に美智が言う。
彩海が雲の場所に行く。
びゅおおぉおぉぉぉ.....
「(D層で花宇さんが『糸』を通す。
そして妃羽さんをジェムストーンにして、魔法を使っても・・・
叶うのかしら。
だってG層は・・・)」
あまりにも混沌となりすぎているG層。
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魏邸。
妃羽はひとつの問題点と戦っていた。
妃羽「(シナリオの中の「侯 妃羽」は威俐様を愛した。
でももしそれがなかったら?)」
威俐は。
すでにシナリオが出来た「妃羽:14歳時」に色々気付き、
抗っても仕方がないと、シナリオを歩いてきた。
彼もどうなんだろう
・・・と思う妃羽。
妃羽「(私たちは「好きにさせられている」。
それはいいことなのだろうか―・・・)」
庭師「おーっす、やあやあ、妃羽さんこんちゃー、あ、おはよう、か」
だいぶ朝が早く、欠伸する妃羽。
庭師が朝が早く、妃羽が到着した時にはほぼ下準備的なものが終わっている。
少し庭の形を変えるらしく、大きな図面を見せる庭師。
「まぁ~気長にやるしかないわな」
チャキンッ
剪定をしながら、
『整いすぎるのも、、。少しだらしない部分やらダメな部分やら
あったって美しいものです』
『バランスがあってこそ、世界はあり。美がある』
いつかの庭師の言葉が蘇る妃羽。
魏 妃羽になって、かなり経った。
その間、様々なことがあって。
上つ方の世界を知った。
ドラマや映画の中だけだと思ってた。
お金が愛に勝つ世界・・・「上つ方」。
妃羽は、威俐の実業家としての顔は好きではなかった。
本当にお金が大切で、お金やらなんやらを盾に相手と巧妙な駆け引きをしたり、
お金によって相手の弱みを握ったりする。
そういう。
それはしょうがないものだと思っているのだが、
そのやり方が「下々のものはお金次第」という冷たい論理の元に動いている、
の他に
本当に下々のものを『下』に見ている―・・・
そういう部分も感じるのだ。
『整いすぎるのも、、。少しだらしない部分やらダメな部分やら
あったって美しいものです』
本当に好きだったら、そういうの含めて好きになるはずよね。
私はどうなんだろう・・・
ポツポツポツポツポツポツ.....
庭の手入れを中断せざるを得ない雨。
慌てて、室内に行く妃羽。


