小さな世界 > 第6章「休息」
新しき。
ライト・グリーンのシーツを山のように積んだものを持ち、トコトコ廊下を歩く花宇。
屋敷内全部のシーツものを「ライト・グリーン」に変える、ということになり忙しくしていた。
ベッド・メイキングをしながら花宇は思う。
「(・・・愛、が良い方向に行っているような・・・うーん)」
召し使いA「うわ~ん、まだあるよ~」
召し使いB「李さんでも困ることあるんですね?」
ハッ
「(そうだ。来客があるからパンケーキ用意しないといけないんだった!)」
急いでパタパタと厨房へ向かう花宇。
コック「お、花宇さん」
花宇「あ、ドンさん こんにちはー」
ドン「ふー。いっぱいあるから大変だよ」
ふんわりと、良い香りが厨房を包んでいる。
花宇はクリームをケーキたちに掛けていった
「(7月にボストン周り?に7色飲料水を出荷して、8月に上海に戻って出荷・・・
先だなー・・・中国に帰るの)」
ドン「花宇さーん、ラズベリー茶をお願ーい」
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日に日に強まって行く・・・
主からの意思・・・
パン・オンラインの会員証がカチャンッと落ちたあの日。
花宇「(事情・・・私の事情を知っている人が見たら何とも思わないだろうけど、
一種の警告なのよね)」
夜、寝る直前。
電気を消す前にハーブティーを飲む花宇。
(カフェインがない)
・・・
竹流『あれ?あとD層だけだよね?
あのアホな人』
カチャッ
ティーカップを置く花宇。
花宇「(D層に行かないといけない。でも妃羽さんが・・・)」
花宇は紙に丁寧に書いていった。
せっせ
1、おば、、妃羽さんを幸せに!
2、妃羽さんと威俐様を『自然』に仲良く?させる
3、ジェムストーンの質を上げる
ぽや~ん
今日の、部屋間違い事件を思い返す花宇。
花宇「(何か、自然な感じがしたような のほほんとして)」
主の力に操られてそのままシナリオをたどったり、
その力に反抗してバグの動きをしたり・・・
そういう「主の力に振り回される人形」ではなく
自分の意思を持って動く人間、になってきている
ように感じる花宇。
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アイリーン「えっ」
ナイトライド「ちょっと女の子とラブラブしてきます!」
ある日のホワイトロウ家。
でかい樹の上に座る竹流と、すぐ下に座ってアイスを食べるナイトライド氏。
「女の子がいるはずだったのに!」
すかしをくらったようだ。
『あ、もしもしカネコさん?(※愛称)あれですよ今何してんすか?
え?んなもんどーだっていいじゃないっすか
あれですよ、え?
いや んなもんどーだっていいから(略)
てな訳で○○で集合ってことですよ
え?女の子?いるに決まってるじゃないですか(略)』
竹流がナイトライド氏を呼び出す
→女の子がいると嘘をつく
→すぐ来たナイトライド氏
ナイトライド氏は未生命になる運命だったのに、あまりの欲の無さに
他の未生命が「この存在ならいいや・・・」と道?を開け、
本人の望まないにも関わらず『生命』として誕生した、という人であった。
レアケースというのは星の数以上にあるだろう。
ナイトライド氏の誕生もこういう『レア』の名の下に生まれた。
闘争心が並ではない「竹流」はこのナイトライド氏に目を付け、話し掛けるようになったのである。
呼び出したのに、結局『カネコさん家行きましょう。大丈夫ですか?』とホワイトロウ家に行く
ことを提案する竹流。
<ナイトライド私室>
ラムちゃん抱き枕をお尻にひき、散々関係無い話をして・・・
竹流「まぁまぁまぁ。今日ここにお邪魔したのは・・・」
と本題を話し始めた。
え~花宇って
「花、に宇宙の宇?ファウー、だよね」
竹流はラムちゃん抱き枕をみつ折りにしながら言った。
「知ってるんですか?っていうか知ってますよね」
ナイトライド「え、だって。エンペリシャス・・・薬渡したよ?
その子が来んの?」
D層の『秘密管理人』がナイトライド氏になった。
糸、としての花宇が来るので宜しく、というお報せであった。
今までのあらまし
1、元々のD層の秘密管理人は『愛花』
2、でも、愛花はF層に行ってしまった。
3、F層に行ったけど、時間のバグが起こって会えなかった
竹流「今?G層、一番下のね。にいるん?ですよ
で、まだD層の背骨、に糸を通してないから
カネコさんが秘密管理人に」
ポリッと薄いクッキーを食べてナイトライド氏が首を傾げながら言った。
「え、だって愛花さんいるんでしょ?だったらその人でいいじゃん」
竹流「一度時間のバグを引き起こしてますからね。
また何かで会えないことになるかも。
・・・ちょっとまぁ事情が。詳しいことは言えないんすけど、まぁ事情があるんですよ
花宇さんと愛花さん」
じょぼぼぼぼぼ
すごい勢いでソーダをコップに注ぐナイトライド氏。
ぐいっと飲んで「うっごぉおおおぉお」と叫び、言った。
「じゃ、やっとく、か!」


