小さな世界 > 第6章「休息」
飛空挺の中
飛空挺で空を回りながら、花宇はマカロニ入りスープを飲んでいた。
華夜「あー、ヨーロッパ王国 キレー」
静朝は運転役。華夜は地図を読んでいる。
ゴゴゴゴンッ
お
静朝「中東国の宮殿。いつ見てもスゲーな」
静朝も華夜もとても聡明で博識、筆記が早く
色んなものごとを紙に書き、花宇に渡した。
パーソナルコンピューターでタイピングしたものを印刷機で、、
などでもいいのだが、パソコンは壊れた時に修理が面倒だし重量があるしで、
全然使われていない。
花宇はじーっと見て驚いた。
「(日本国、中国、東南アジア国、アメリカ国、ヨーロッパ国・・・
国の名前じゃなくて『ざっくばらん』な感じにまとめられている
・・・でもこの知識。C層(とE層とG層)の知識のものよね 国名)」
飛空挺から広がる、まるで大きなミニチュアのような、汚れがなくキレイに作られている
たくさんの、たくさんの素敵な建築物。
物質なんて、なんて莫迦にしている人間だって、1000人いたら1000人とも目を星にしてしまうだろう。
しばらく外の景色を、口をぽか~んとしながら窓の中から眺めていた花宇。
おっと と思い、
後ろを振り返って、デスクに置いてある紙束を見た。
[ 全体的な概要 ]
・日本語がベース
理由は主が大和(日本)をお好きだから、というのが通説となっております。
・移動は飛空挺
故障、異常等を感じたら速やかに遼一さん、もしくは美智さんにお報せ下さい。
(G層で言うところの『電話』が有ります。『携帯電話』は遼一さんが嫌うため有りません)
・食料、衣服など
遼一さんが、各自の敷地内へと巨大エネルギーを供給し、各自がそのエネルギーを元に、
『物質変換敷地(島)』にて食料や衣服、その他を作成します。
・捨て物
捨て物は飛空挺で運び、エメラルド・トゥリー近くの専用の広い穴に置き、報告します。
・・・
ほー
花宇はしみじみと読みふけった。
華夜はくるっと振り向いた。
「あれ、景色・・・」
あたふたする華夜。
・・・
花宇はひとつの疑問を持った。
ガタッ!
前によろける花宇。
ガタッ!!
目を回す花宇。
静朝が少し落ち着いて言った。
「スイマセンねー どーもここは揺れて」
デスクにぐで~っとしがみついていた花宇だったが
タタタッと歩いてきた華夜にトントンされてやっと少し落ち着いた。
華夜が遠慮深く言った。
「たまにこうなるんです。
A層は風が強いから・・・」
あっ
静朝「そのための予防注射打たないとなっ!
忘れてた」
静朝と華夜はふたりで話している。
花宇は再度紙を読み返した。
「(エネルギー供給をほとんど千条院さん、、がやっているんだな。(美智さんて・・・?)
A層の様々な電気とかガスとか全部?
え、エネルギーが・・・)」
予防注射というのも気になったが、何となく心にひっかかったので考える花宇。
「(10人しかいないから、エネルギーが少なくて済むのかな?)」
クルトン入りのスープをズズーッと飲む。
・・・
静朝「何か質問有りますか?」
明るい静朝の声が聞こえて来た。
花宇「あっ」
花宇は話した。
エネルギー供給を千条院さんたちがやってらっしゃるとのことですが
そ、そんなにエネルギーが巨大なのでしょうか。
静朝は「自動運転モード」にして花宇の方を見ている。
華夜も遠慮深く聞いていた。
飛空挺の中は、温かく涼しく、とても心地の良い空気だ。
足元もちっとも寒くない。
「(考えれば考えるほどあやしい←?)」
高速で考える花宇。
・・・
静朝がひょうきんに言った。
「あれですよ。エネルギーが莫大なんです。この層」
ゴウンゴウン.....
ドドドンッ.....
華夜はミニ・キッチンへと遠ざかって行った。
A層はとにかく喉が渇くため、飲み物やスープを多く摂取しなければならない。
温かいスープを作りに...と思われる。
静朝「あれです。エネルギーは主様が持っていらっしゃるんです」
彼は語った。(教え上手、説明上手)
その昔。
創造主は『主』という大切な人形を創った。
人形は、『人間』になった。
人間になった主は、創造主の創った世界でや人形たちと遊んだ。
主あっての世界なので、主のみがエネルギーというものを持っている。
主のエネルギーは「10」であった。
そのエネルギーが世界に反映する。
それは様々なものに適用する。
力であったり、精神力であったり、物質的な供給物であったり、
・・・
しかし「いや!もういや!」ある時主がG層を見放した。
G層は「0」エネルギーになってしまった。
静朝は少し黙った。
パタパタッ
華夜「あ、あの、コーンスープ出来ましたよ」
「俺の分は」ムスーッとしながら言う静朝。
あ、す、済みません!
パタパタッと華夜はミニ・キッチンに走って行った。


