天使と悪魔
初めて、悠悟の家に正式にお邪魔をした時、
悠悟の母親のあまりの麗しさ(美しさ、を超えている)に倒れそうになった彩織。
天使としか・・・思えないわ・・・と言う彩織に
「天使だからねぇ」
と壁にかかっている『ゲルニカ』はピカソが描いたものだよ、と言うような感じで言う悠悟。
お父さんは悪魔らしい。
美しい男の子と綺麗な女の子。
悪魔と天使だ。
貴人、恵子
恵子(けいこ)は悠悟の母親、貴人は(たかひと)は悠悟の父親である。
たか「ひらがな、なるもので適当に名を付けた。
この国の言葉の名前を俺に付けろ」
達筆な字で「貴人」「恵子」と用意された半紙と墨汁と筆(・・・)で書く朧浪。
たかひと、けいこ。と読む。
愛凛「(あのふたりがどうして思い浮かぶんだろ)」
人外の同級生。たかとけいこ。
大昔の思い出。
悠久を織る
彩織「何かあるのかしら。『織る』、、に『悠』・・・
悠久を織る、、とか」
たか「悠織神社に後で寄りたい」
けいこ「いいじゃない。後でーv」
山と海
-
紫野 妃沙(むらさきの ひさ)。
彩織の祖母である。
妃沙の夫、つまり彩織の祖父は何処の誰だかハッキリしていなかった。
「海の人」と言うこともあれば「山の人」と言うこともあった妃沙・・・。
皆は「例えで言っているのであって、何か深い事情でもあるのでしょう」と言い合った。その女性には「嶽岑(えつぇ)」という夫がおり、
溟渤とのことは「正しくない(世間的に)」ものである。
ムッ
こういうことに結構潔癖なコウは「誠実ではない!」と
その事を聞いて小さく憤ってしまった。
・・・山、と海だ。
つぶやく義渠。
え?
コウは顔を上げた。
義渠「嶽岑、は山で
溟渤は・・・海だ」
海のもの
-
彩織「パパの、パ、パパって
う、海の」
彩織。
父親がさえぎった。
私はここにいるから
「父親」がいたのだろう
「それだけでいい」
海かもしれないね。
その優しい目は海のようであった。海の中をすーっと泳いでいくお魚か何かを、、思い出す文香だった。
「・・・」
ざざん、と高志と語り合ったあの海岸。
何故か海に引き寄せられて高志とそこで待ち合わせをした。
何故なのだろう。
文香は疑問だった。
「(カフェとかで待ち合わせするよね。普通)」
・・・あいりーんちゃんは、海の人なんだろうか。
有り得ないことを考える文香。
-
山の神
朧浪「愛凛さんは海の神の娘だけど、嶽岑さんに『山の神』に
懐いてるかもしれないな(笑)」
「笛吹いてるおちびさんがいると思ったらあいりーんだった」
愛凛「会いに来たの」
「そっか。じゃあたこ焼きでも食うか」
(無駄を省きます)
人間と人外
知っていた。
溟渤には想う人がいて。
子供もいる、ということを。
人間の男の子と、人外の女の子。
「生まれた子供の片方は女で人外だ。
男の方は人間」
人外の女の子がすぐにいなくなってしまった。
愛凛「何であたしだけ人外っての、になっちゃったんだろね。
やんなっちゃう」
とても美しい愛凛を思い浮かべ、文香は思った。
気付かないままに何故かベランダに出ている。
確かに存在はしていた。でも、人間じゃないのかも
愛凛の兄
父親が何か得体の知れない存在だからだろうか・・・。
その子供、つまり彩織の父親は不思議なオーラをまとった人間だった。
「兄貴!顔ぉ、、覚えてないけどね。人間なんだよね。あったしと違って」
彩織
妃沙『彩織、はね・・・私が憧れていた名前だった。
素敵だわって思って。
息子が生まれて付けられなかったから。
だから孫が生まれた時嬉しかったものよ。
彩織、って付けられるわって』
『彩織』
朧浪「ツァイチー(彩織)?」
私の名前になるはずだったの
今の名前はお父さんが付けたものでね
書いてみたかったんだ
朧浪「へー」
おにーちゃんに子供が、、女の子がもし生まれたら『彩織』って付けるんでしょう。
中国語
ウォーアイニー。
高志「(そういえばあいりーんさんて中国語しゃべれるんだよなぁ)」
朧浪「それなら、中国語もちゃんとやっとかなくちゃな」
えっ
愛凛「えー難しいからもうやだ」
青紫と赤紫
赤紫から桃色に広がる美しい振袖。
青紫から空色に広がる凛々しい羽織袴。
彩織「・・・・・・」
今、ふたり(グルアとティアナ)は遠くに行って夜の海を見ている。
女性「ちょっと。白いお餅ばっかり積むんじゃないわよ」
だから、あなたのは『青紫』から、『空色」でしょ。
(略)
女性「私はぁ、ホラ、赤紫から桃色に。ほらっ出来た!」
男性「ほー」
(※ちなみに、春夏秋冬、と書いて「ひととせ」と読む苗字の方はいます)
RO二次
ほんの少し絡んでいます。