Ragnarok Online derivative works
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- 第4話:謎の迷路
ウィリアムはとてもとても嫌な予感がした。
空が暗い。
そんな風に思う。
何か、嫌な予感がする。
メイチー。
美織。
・・・
ライチー に似ている。
ライチー酒うまいんだよね~
うむ。
そんな風に思っていたら、
!!??
ウィリアム「(え?)」
ものすごく冷たい目をした男のイメージが頭をよぎったのだ。
「??」
自分に霊感はない。
騎士系職の自分に霊感がありようはずがない。
(※霊感があるのは主に魔法使い系職、聖職者職)
今一瞬よぎったイメージは一体。
・・・
「優しそうな感じの人」と形容されていたシャオイー(喬一)さんなる人物とは全く縁がなさそうだな・・・
いつもならここで思考停止するのだが、もう少し考えてみた。
ウィリアム「そういえば・・・」
結構、直感が鋭いのだが、メイチーは微妙にMだということに気付いていた。
にじみでる雰囲気というやつか。
Mどころか、ドMぐらいの感じかもしれない。
彼女は「優しそう」な人より、「冷たい」人の方が好きなような気がする。
「(その彼女が何故シャオイーさんなる人物を選んだのだろう)」
いつもなら どうでもいい と思うウィリアムだが、
あの冷たい冷たい目を持つ男の映像が忘れられない。
まさかあれがシャオイーさんなのだろうか
人は見掛けによらないなー
気楽に考えるのだが、
「優しそうな感じの人」と言っていた時のメイチーは
本当に優しそうな人~という感じの形容をしていた。
たまに冷たい面もあって
それがいいとか・・・
あれ
でも
あの何でもかんでも言いそうなメイチーが
それを隠すか?
と思った。
何となく、あの人の性格だったら
「でも、たまに冷たいんですよ。すごく!」
とか言うような・・・
「優しい感じの人かな?」
あの時の彼女の笑顔に嘘はない。
ううっ
うっ?
ウィリアムは突然訪れた寒気に驚いた。
え?
そしてアルベルタの映像が思い浮かんできた。
「(・・・何故、シャオイーさんなる人物は奥地へ行ったのだろう)」
・・・男の勘は当たらなそうだけど
メイチーさんは、シャオイーさんを待っている訳ではない気がする・・・
何かあるな
エリザを思うはずが、取り戻す手段を考えるはずが、祓うはずが、
すっかり別のことに足を踏み入れてしまったウィリアムだった。