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目次 >> RO物語本編 >> 夜桜の精夜桜の精Spirit of cherry blossoms at night
- 第14話:見つからない
あの子供、只者じゃないな
「(そりゃそうよ。あのレンレンだもん)」
モロンとリンリンは
アマツに降り立ち、
異空間にどう入ろうか思案していた。
裂け目が分からないのよね
どこだろ、、
途方に暮れるリンリン。
「あのガキはどうやって入ったんだ」
うぅん、、、それは見てなかった。
「分かんない」
使えないやつだな!
「モロクで喧嘩してる場合かよ!」
で、でも私は私なりに手掛かりを見つけようとして
関わりのある あのギロチンクロスに会いに行こうと...
で、
何か情報は!!
「えっ」
何も情報得ずに終わりかよ
「喧嘩しに行っただけじゃねーか」
うぅ、、、
泣きそうだ
フーッとため息を付いてモロンは言った。
「おまえ、混沌しかないんじゃないのか?」
以前、混沌と秩序の話題で、
リンリンは 混沌 + 秩序 型 だと言う話が出たのだ。
ちなみに、モロンは典型的な秩序型人間である。
(これでも・・・)
モロンさん、、お願い。
怒らないで。
すごく恐くて、、ほんとに怖いん・・・だけど。
たまらずリンリンは言う。
ああ?
俺のひつじの分際で偉そうな口利くんじゃねーよ!
殴るような動作をするモロン。
「(こ、こわいよおおぉおお)」
やはり、この人には勝てない。
喧嘩したら○んでしまう。
後ろにのけぞり、目がくらみそうになるのを必死でこらえるリンリン。
さて。
腕を組むモロン。
「どうしたもんか」
う~ん、、
今度はあごに手を当てて、ひたすら考え出す。
アマツには「異空間」なるものが存在していて、
たまにそこに迷い込む現象を「神隠し」と呼ぶ。
何故異空間なるものが存在するのかと言えば、
それだけアマツという国が、高い霊力、或いは神秘性、
或いは近い言葉で言えば精神性、を持っているからである。
女雛のところは?
あそこは裂け目が出来やすそう
リンリンは提案してみる。
(ちなみに、リンリンがモロンにタメ口を利ける(許可される)ようになったのも最近であった...)
モロンは気?を集中しているようだ。
それをじぃっと見守るリンリン。
「......駄目だ。見つからない」
モロンが両腕を力なく下げた。
しばらくたたずんでいたふたりだったが、、
「今は閉じているのかも」
夜になったら開いたりして、、
とリンリンは言った。
夜か。
ふむ、という感じでモロンは考えた。
分かった。
「夜になるまで待とう」
それまでどうしてよう、、
リンリンはぼーっと考えた。
リヒタルゼンに行くぞ!
すかさずモロンが言う。
「元凶?はあそこだからな」
あ
そうだった
ハッとなるリンリン。
思い出したのだ。
「(この人は頼りになる。行動力とか威圧とか迫力が違うもん!
…やっぱモロンさんて凄いや!)」
グッ! とガッツポーズをして、
タタタタッと モロンを追い掛けて行った。