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RO二次創作

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目次 >> RO物語本編 >>  夜桜の精

夜桜の精Spirit of cherry blossoms at night

「やだっ あたしこういうの弱いのよ!」

「ミアったら!」

「だってアレでしょー リアル源氏物語、よ」

「元気物語?」

「ばっかね ジャスミンたら! 本当に もの を知らないんだから

『源氏物語』、よ!」

「なぁに~それ」

「長編物語よ。おおむかしの~」

「知ってる知ってる!『あさきゆめみし』読めば一発よね!」

「やーだ マンガで覚えるんじゃなくて原作読みなさいよー」


「ちょ、、固まってるじゃない」


妾たちは 先程から固まっているリリアを見た。


どうやらここが「妾専用団欒室だんらんしつ」というところらしい。


「じゃ、な
うまくやれ!」

そう言ってヴィンセントはさっさと去って行ってしまった。


「(別に、、10歳の子供なんていないわ

普通の女性たちばっかり。

成人した・・・)」


汗をかくリリア


妾たちは7人はいるだろうか。


皆が皆、どこかの豪華なパーティに出てきそうな華やかでセクシーな女性たちだった。


「アタシ、ヴィー。宜しくね」

ひときわ美しい、人間とは思えない、黒目がちの女性が両手を握ってきた。


「(ぐふぁーっ!チカチカする)」

圧倒されるリリア


「アナタが紫の上って訳ねん♪」

彼女はうふっと 人差し指をあごに当てて笑った。


「(紫の上って・・・)」

リリアは一応源氏物語を知っている。

18歳の男性が、初恋の女性の姪である10歳の女の子を育て、成人後に奥さんにするという内容がある。

その女性の名前が「紫の上」という。



でも私は好きな人と結婚する訳じゃないし、

「・・・・・・」

自分の身の上を思い返し、再度落ち込むリリア



ヴィーは言った。


「今のヴィンセント様はね、
ひぃじいさまであるヴィンセント様、、同じ名前なんだけどね、
同じ名前だし、容姿もそのまま、生き写しなのよ」

美男よね~


自分の美貌を棚に上げて目をハートマークにするヴィー。

(性格良いと思う)


「まぁ、ヴィンセント様・・・同じヴィンセント様でも ひぃじいさまの方は、
美男なのは若い頃限定かもしれないですけれど」

もうひとりの ボンッ キュッ ボンッ の女性が言った。


スタスタとリリアの元に歩いてきて、、

「私、スカーレット。宜しくね」

と自己紹介をした。


「私たちは全員、お金で買われたり、自分から売り込みに来たりした女たちなの」



奥にいた テーブルに脚を乗せて 両腕を頭の後ろに組んでいた女性が面倒臭そうに言った。

「でも、もう飽きちゃったのよね~」

お金はもうあるし、冒険者になりたい


「だからっ、」

くるっと リリアの方に向く


「私たちの代わりに、ヴィンセント様のお相手 宜しくねぇ~★」


ヴィー「ちょっとジャスミン! 失礼よ」


ジャスミン「だぁーって 早く私モンクになりたいのぉ」

(※モンク=修行僧職)


もうひとり、スレンダーな女性がこちらに近づいてきた。

黒髪ロングの、清純そうな女性である。

「私、メラニー。私たち皆『妾』だけど、あなたは『正妻』、なのよ」

私たちとは違うの。
堂々としててね♪

パチッとウィンクをした。





「(名前覚えられないかも・・・)」

こんなにいると。

少し焦るリリア

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