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RO二次創作

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目次 >> RO物語本編 >>  夜桜の精

夜桜の精Spirit of cherry blossoms at night

今まで、何人か、たまたま不思議な裂け目が出来てしまって、
そこから来る、とか
或いは葛葉の目に止まってしまって、この夜アマツというか裏アマツのような場所に来てしまった...ということはあった。

・・・が
彼らは何も出来ず、ただただ数日さまよい、
アマツで、年に数回ある『大祓(おおはらえ)』のような儀式で、元の世界に呼び戻されたり、
自分の力で戻って来たり・・・

そして、裏アマツ?のことを誰かに話す前に、不思議とその記憶を消されてしまう......


そんな感じのことが何十年も続いていたそうだ。


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葛葉はお辞儀をした。

そしてうやうやしく言う。
「色々と、その通りで御座います。
もっと早く、あなた方に会いたかったです。
・・・私、少し 何か分かった気がします」

葛葉は顔を上げた。

先程までは青白かった肌が、うっすら血色が良く、
まるで紅が差したようになった。



葛葉は立ちあがり、そして再度皆にお礼を言うかのような はかなげな笑顔を向け

「ありがとう・・・」と言い、スーッ・・・っと あっという間に空の上に飛んで行った。




気付けば、ずっと夜だったはずのアマツの空が白み、明け方の空の色になっていた。


一同は葛葉の飛んで行った方向を、ただぼんやりと見つめていた。


見ると、周りの景色が少しずつ消え掛かって行って、このアマツの空間が無くなって行っているようである。


「・・・あっという間だな 拍子抜け」
モロンが言う。



リンリン「葛葉さん良かったね。これでやっと想い合えるのかな?
(まぁモロンさんにあれだけ言われたんだから・・・さすがに分かったよね)」


モロンリンリンに歩み寄り、言った。
「おい、おまえ万が一ああいう女のようなことをしたら・・・

引っ搔くぞオラ!」

かぶせるように、ヒィィィィィ しませんて!とリンリンは言う。


引っ掻く?
引っ叩く、じゃ、なくて?
後ろで、恐れおののくアイリーンイザムバード



レンレンは軽く安堵のため息を吐きつつ、これまでのことをまとめた。

・・・葛葉の未練の想いが、この異空間である裏アマツに繋げるに至った。

アイリーンイザムバードが行方不明になる事態にはなったが、
結果的に、この事案が解決するに至った。



・・・


少し下を向くレンレン

wisをする。

『解決したわよ、こっちは!
そっちは元気?』







一瞬驚くが、ホッとする黒髪の男性。


すぅ~っと息を吸い込み、大声でwisを返す。

「どんっだけ心配掛けたと思ってる!」

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