RO二次創作

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2013年時点でのROの世界観で構成されています
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Ragnarok Online derivative works

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マックとミリーMack & Milly

レインボーピアス

「ピアス、、ですか?」


マクシミリアンとミルドレッド。
マックとミリー。

ふたりはとあるパーティで知り合い仲良くなった魔術師系職同士のコンビである。

レベル差はすさまじいし、一緒に狩りをする訳でもないが、良く絡んでテキトウに仲良くしていた。
と言うより、マクシミリアンがふにゃふにゃしているミルドレッドを放っておけず、ママのように面倒を看ている、と言った方が正しいだろう。


マクシミリアン=オーラのウォーロック(最高レベルの最上位魔術師)

ミルドレッド=オーラのハイウィザード(最高レベルの上位魔術師)


マクシミリアンはボス・モンスター(MVPと呼ばれる)を仲間たちと倒し、レアな高級品を取得するのを目的とするゲームの楽しみ方をし、

一方ミルドレッドは臨書と呼ばれるRO(ラグナロクオンライン)のブログをインプットしたり、風景のスクリーンショットを撮るのをメインにするプレイをしていた。



「ピアス、、キレイですけどこれ。

プレゼント?ですか?」

ミルドレッドは嬉しそうだ。


「いわゆるGPSだな」

GPS=人工衛星を利用して人がどの場所に居るかを正確に割り出すシステム。

マクシミリアンは言った。

「GPS?

私が何処かで戦闘不能になりそうとか」

いつも頼りなさそうな自分を、心配してくれているのかと思うミルドレッド。


「だな」

腕を組むマクシミリアン。

「おまえさんが何処かで戦闘不能になってると思うと狩りに集中出来ないからな」

しかめっ面をして目をつぶる。


ミルドレッドは風景スクリーンショットを撮るためだけに危険な狩場に何度も足を運び、
その都度敵に殺され、戦闘不能状態になって街に戻され、

また(略)

その繰り返しをして「風景スクリーンショットが撮れないですぅうぅぅ」と
「狩り中真っ只中でwis(1:1対話)何か応えてられるか!」状態のマクシミリアンにしゃべりかけるのだ。

普通はそれでガン無視するのだが、彼はミルドレッドの親みたいなものである。


イライラして全く狩りに集中出来なくなり、

「ごめ、ちと抜けるわ」と、仲間の応答を待たずに

結局ミルドレッドの元に行ってしまうのである。


「狩り中に話し掛けられると 集中出来ないから」

と疲れきった声で言うのだが、

「マクシミリアンさん、どうしてもあの○○が撮りたいんですぅ~」
と女の子座りしながら、

「そもそもマクシミリアンが狩りを中断して来たことに何も感じないのか?」
というのと

「マクシミリアンの言葉に対して何か言わないのか?汗」

というのを、、そういう段階をすっとばして 悲しそうにミルドレッドは言うのである。


分かった、、、(慣れてる)

少し休んでから行こう(少し泣きそう)

そうマクシミリアンが言って、

「きゃあっ!」

とバッ!と立ち上がって両手をすっごい天に向けて満面の笑みでミルドレッドが言う。


そんな感じであった。

毎回!


・・・

・・・「だから、、それ(ピアス)を事前に渡して、「そこ危険」て俺が判断したところを

俺が前もって教えるから。

風景スクリーンショットとか撮りたかったら俺の狩りの後にしてくれ。危険なところな」

すごく疲れた声で言うマクシミリアン。

頼むから守ってくれという気持ちで少し疲れてしまったのだろう。


「はい。あの、ここまでしてもらってすみません・・・。

でもキレイですね。何か素敵。キレイになれそう」

「充分だろ。今でも」

「わぁどうしよっ 有難う御座います!」

両手を頬に当ててぎゅっ!と目をつぶるミルドレッド。

ハッとして


「ピアスって不良ですよ!そ、それに、、痛いんですよね?開けるの」

何という変わり身の早さか。

さすがに少しびっくりするマクシミリアン。

・・・


「痛いことはないと思うが。恐いか?」

「恐いに決まってます! だ、だって 耳たぶ(触ってる)ここを、ブスッ!と

いやぁあぁぁ 考えただけでいだそう・・・」

青くなって少し震えている。

・・・

・・・

何も言えないマクシミリアン。


ハッ 「マクシミリアンさんは?私が付けて、、それで受信機とか?」

ミルドレッドが言う。

「いや 俺も同じ」

まだ開けてない耳たぶを触るマクシミリアン。

「それで、お互い 居場所が分かる」

・・・

「べ、便利ですね。・・・マクシミリアンさんは開けて恐くないんですか」

「別に」


な、何でですか!

「耳たぶに垂直に針が ああぁぁ(ブンブン頭を振っている)恐いぃぃ」

マクシミリアンはミルドレッドの色んな部分にぜ~んぶ慣れているが、

さすがにこれは「疲れる・・・」と思った。


じゃあ痛かったら何か買ってあげよう

なんでもいい、、と言い掛けて


私、人生で一番痛かったのって

「親知らずを一気に4本とも抜いた時だったんです」

突然言うミルドレッド。


目が白くなるマクシミリアン。

言葉が出ない。


「あれに比べたらま、マシですか!」


「全然マシだ」

即答するマクシミリアン。

「っていうか 良く耐えられたな」

素直に感心する。


4本いっておっけーです!って調子こいて言っちゃったんです・・・

「1本ずつ抜いていこう、週1で1本、それで少しずつ、って言ってたんですけど。
歯医者さん」


4本いっちゃって下さい!ってピースサイン出しちゃって、、、


ポンッ!

ミルドレッドの肩をマクシミリアンは勢い良く叩いた。

「おまえさんなら大丈夫だ」


「そ、そうですか?」

なおも不安そうなミルドレッド。

何とも言えない苦々しい笑顔をするマクシミリアン。


でも何か可愛いよな・・・

きゅーんとしてしまった。

(壁に激突してきゃうぅ~んとひっくり返って鳴いている飼い犬を見て「可愛い、、」と思ってしまう飼い主の気持ち)

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