RO二次創作

RO二次創作
2013年時点でのROの世界観で構成されています
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Ragnarok Online derivative works

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マックとミリーMack & Milly

これみたいですね~ カチャッカチャッ
ここはマクシミリアン宅。

疲れて今日は休むと言っているのに押し掛けているミルドレッドが、

勝手にマクシミリアンのエディー(RO(ラグナロクオンライン)の世界の「パソコン」)をいじっていた。


「ソードアート・オンライン」


ティルルさんが苦手っていう!

マクシミリアン「それぞれ好みがあるからな」


世界観とかが苦手なのかな?


一瞥してマクシミリアンがハッとなった。

ミリー!


は、はい?

振り返る。


「そのキャラ、、その髪の長いキャラは

何て言うの」

微妙に、さしている指が震えている。


画面に向き直り、「えーっと、『結城明日菜』、アスナ、っていう女の子キャラですね~」

ミルドレッドが言った。


目が真っ白になるマクシミリアン。


「(ミリーそのものじゃねぇか!)」


驚いて声も出ない。


「(三次元と二次元という差はあるが・・・)」


ここでは、ラグナロクオンラインの世界は「三次元」を模した世界ということになっており
アニメは「二次元」と定義されている。


「(似てるな)」

呆気に取られて何度も見てしまう。


どうかしたんですか?

何も知らないミルドレッドが呑気に言う。


マクシミリアン「そのキャラ、ミリーそっくりだぞ」

キリッとした声で言う。


えっ
画面に向き直る。

「確かに、、髪が長いのは似てるけど。でも私いつもまとめてるしな~」


いつぞやの、髪をおろした、(マクシミリアンにとっては(強調!!))天女のようだった
あの夜の美しい美しい 夢のようなミルドレッド。


「(まぁミリーの方が可愛いけどな)」


階段で腰を下ろして、紙にペンで名前書いて、、 ニコッて何故か笑った姿。

あれに比べたらみ~んな屁みたいに見えるな。どんな女も

(超娘大好きなパパの気持ち)


ハッとする。


「で、ティルルさんはそのアニメの、アスナって女キャラが大嫌いらしいぞ。

っていうか、アニメじゃなくて単純にアスナそのものが嫌いってだけらしい」


目を一気にぐるぐる巻きにさせるミルドレッド。


ええええぇぇえっ!!


じゃあ私が嫌われるの??!

突然の情緒不安定。


ティルルさんに嫌われてるの?すでに

やだぁぁああああぁ


ミリー、落ち着け

言っても無駄なのにとりあえず言うマクシミリアン。


ティルル、とは

数少ない臨書(ROの世界のブログ)をやっている人物である。


「・・・24人のビリー・ミリガンの女性版みたいな人で是非仲良く、、なりたかったのに」

『24人のビリー・ミリガン』という有名な著書がある。

多重人格者のノンフィクションだ。


気分屋な人みたいだな

多重人格者並みの


ミリーは肩を落とし、へたり込む手前のような感じになってしまった。


「嫌われるのとかやだ・・・」


まだ嫌われたって決まった訳じゃないだろ。

呆れて言うマクシミリアン。


でも私!

金髪よ!

このアスナって人はオレンジ?色の髪だわ

それに、、っ

おろおろしている。


髪、、髪おろさなければいいんだわ。


・・・いっそ髪切れば・・・じわぁぁぁ・・・


ピキッ


てめぇっ!

バッとベッドからマクシミリアンが勢い良く立ち上がる。

彼は疲れたからとベッドで腰を下ろしていたのだ。


「髪短くしたら・・・分かってるだろうな」

指さしてすごい目で言うマクシミリアン。



涙ぐみながら え?という感じでマクシミリアンを見るミルドレッド。


「な、なんで」

私の髪に願掛けでもしてるのかしら・・・

そう思っていたら、


その髪は俺のものだ。

「おまえのものじゃねぇ!

勝手に何かしたら・・・」


なんとも言えないすごい怒声が響く。


「(や、やっぱり 勝手に私の髪に願掛けしてるのね・・・)」

恐れおののくミルドレッド。


俺はおまえの全てが好みなんだ!

アスナはおまえを形代(かたしろ)にしたぬいぐるみだ。

つまりおまえは、、頭悪いから分からないだろうけど(ひどい)「イデア(ある対象の、全ての基本となるもの)」なんだ。


「イデア」が形を変えたら全部変わっちまうんだよ

形代に合わせるんじゃねぇ!

二次元に負けてんなよクソガキ!


ひぃぃ・・・

イデアって、、誰・・・

「(新しい彼女さんかしら・・・

形代って、、何だっけ、、

頭が回らない。 形代って、、紙人形?)」

(やっぱりおばかだ・・・涙)



(少し経った)


ココアを飲むミルドレッド。


「でもティルルさんに嫌われるのイヤです」

同じことを言っている。


本人と会って話とかして親しくなればいいのだろうが、

ティルルは臨書は書くが狩りなどはしないし、ほとんどが凍結状態のままらしい。

(この世界では、ログインしていないことを「凍結」と呼び、ある場所でプレイヤーたちが眠る状態で並べられる)


うーん

マクシミリアンは考える。


シャオイーっていう少し前にメディアで話題になった人がいるけど

「あの人が、ティルルさんと繋がりがあるらしい」


顔を上げるミルドレッド。


「シャオイーさんに頼んでみるとか・・・」

ティルルさんめったにログインしないらしいからな。


ちゃんと、、伝わるかなぁ

伝わらなかったら・・・



シャオイーさんは大丈夫だろう。

以前に雑誌で見た時は別に悪い人に見えなかったぞ。


よっし!

ココアもコトリと置き、スッと立ち上がるミルドレッド。

シャオイーさんに会いに行こう!


メディアで散々騒がれたのだが、アルベルタ(港の都市)の大きな樹にたまにいるらしい、、とのこと。


「もう話題になって2年経つから大丈夫だろ」

落ち着いて、普通にまたその場所にいるかもしれない。


シャオイーに会えるのを期待して、即座に何となくいそいそとアルベルタに向かうふたり。


そういえば

テクテク歩きながらミルドレッドが言う。


「何で、アスナ嫌いになっちゃったんでしょう。

性格悪かったとか・・・」


「ティルルさんの臨書の副管理人さん・・・アルキスさんて人がアスナを気に入っていたみたいで、

それを嫌だと思った ティルルさんがアスナを大嫌いになったらしいぞ」


なるほど・・・。

そのアルキスさんともお話して何とかしてもらいたいと思うミルドレッドである。

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