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麻薬



一度摂ると、、それが快感となって、、相手は離れられない。


玄宗「それが長ければ長いほど、、、相手はそれなしではいられなくなる

快感となって」


玄宗の言葉を聞きながら、

美織は麗帆(リーファン)の言葉を思い出した


『美織ちゃん、駄目よ、図にのらせちゃ
あーたはきっと褒めすぎンのよ

いい気にさせちゃうのよ~

それで調子付かせちゃうのよ』


「(・・・あれって、もしかして・・・)」

そういうことに繋がっているの?


そ、そんな・・・

「(わ、私って危険人物なの??)」

頭を抱える美織。


玄宗は続ける。


「そういうことだ。

俺を特別な名前で呼んだり 特別な誰にもしないようなことをひとつでもすれば、

俺は破滅だ」


美織「は、破滅って

どういう。

何か、、巨大な魔力でも潜んでるとか?」


「(さっぱり分からない・・・)」


美織「玄宗。破滅って何、、そしてそれが何故離婚に繋がるの」


離婚は大歓迎(?)だけど、とりあえず教えて欲しい。


玄宗「麻薬というのは少々言葉が悪いが。

おまえは普通の存在ではない。

結婚、という形を取ってはいるが、

俺たちは形式上のみの夫婦だ」


玄宗「おまえを仮に麻薬に例えるとして。

それをずっと摂り続けたらどうなると思う。

俺の両親と天帝ぐらいしか知らない、俺のもうひとつの名を呼ぶ

そういうことを続ければ、どうなると思う」


・・・

そうか。そういう密な関係でいてしまうと。

『俺は破滅だ!』

・・・

美織は悟った。



玄宗「俺は業の深いことを過去していたり、或いはおまえに取り込まれる類の存在ではない。

だが、名前を、、特別な名前を呼ぶだとか

『他の誰にもさせていないこと』を

おまえから され続けられれば・・・


『いつか侵食される恐れ』がある」


そ、そんなに普通の存在じゃないのか・・・

・・・

汗がにじむ美織。

美織「私ってそんなに酷いの?

麻薬ってそういうこと?」


・・・


喬一さんとどう繋がっているのかな・・・



うっ

な、んだろう。


思い出したくない過去が


思わず目をつぶる


すごい目

青い目?

・・・

違う

青い炎・・・


ぞくっ


なん、なの

この記憶は


かき消せない。


きゅぅ

心臓が痛む。

ぎゅ、、胸を押さえた。


ガキッ!

あ"っ

思わず目をつぶる

斬られたような感覚?



私に?

私が私を?


何か 変なことを 思い出しそう・・・。


あ、

「あたしって・・・一体何者なの?」

下を向いて問う美織。


無言の玄宗。



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