
初めに「オシホミミ」が来るのを拒んで、
次に次男の「アメノホヒ」が来る・・・
二柱とも結局天下りに失敗し、、
ミカヅチが物語、の案を出していた。
オシホミミ・・・アマテラスの長男
アメノホヒ・・・アマテラスの次男
(この時に誕生)
なるほど、それはいいな。
厳しくミナカタが採点するかのように聞いていた。
何度も天上が地上に使者を出すけど、失敗して。
それでも粘り強く地上に強敵を送り付ける。
とコトシロ。
さえぎり、
「そこは穏便に。決して武力ではなく話し合いで。
高天原の使者はあくまで紳士的にやってくる、というのを忘れずに。
高天原のイメージもあるし、ここ(葦原中国)のメンツも保たれるし・・・」
とミカヅチ。
最初は天上が何度も使者をよこして失敗する、ということをして
地上の強さを強調し、
初めは葦原中国の「征服されない」という強さを示す。
ということを提案するコトシロ。
どっしりと構えてミナカタが続けた。
「・・・だが、結局天上が遣わせた最強の神、ミカヅチがやって来て、
親父や俺たちを脅した。
それで俺たちは言い合いになり、
葦原中国で最強・・・という設定になっている俺が、君と戦う」
コトシロが、謙遜してもじもじしているミカヅチに言った。
「君の、・・・威厳を示すような・・・嗚呼。
あの技を出すといいんじゃないかな」
それを聞き、ミカヅチは緊張しながらスッとがに股気味で立った。
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その場所とは違う、大きなやはり道場のような作りの部屋に三柱は移動した。
ミカヅチは
「剣の、手を持つ側を下に突き刺し、上になった刃の部分に胡坐を掻く」という
例のポーズをした。
「おおっ!」
とミナカタが紅潮して驚く。
素晴らしい!さすがミカヅチだ、と大声で言った。
数日掛けて、三柱は案を出し合い、
表現を工夫し合い、
何度も推敲を重ねて行って、物語を完成させた。
寝て、起きて物語を朝から晩まで考えて
物語を草稿に起こして下書きを書き・・・
表現を変えたり、途中で省いたり、
様々に、「案を出す」「推敲」「省略する」「最適化する」「格調高くする」
「追加文を入れる」・・・
これらを延々と繰り返した。
中には、「これは全部省いてしまおう」と省いてしまうものなどもあった。
数日後、
物語は完成したが、
綺麗な状態で完璧に出来た頃には
ミナカタはボロボロで寝巻きの白い服のまま筋肉がなくなっており
コトシロはやつれ、白髪交じりに(すぐに元通りになる)なっていた。
ミカヅチは髪が伸び、顔の横で髪を結んでいて、目が虚ろになっていた。
・・・
「こういうものを用意させてくれるなんて、アマテラス様はお優しい・・・」
コトシロはばたりと上半身を倒しながら言った。
髪の毛を切って、元の長さにしたミカヅチは、その言葉に反応した。
「アマテラス様・・・」
「ミカヅチがしたことは重罪。許せません」
「(嗚呼、会いたくない・・・)」
ミカヅチは顔を覆い、ますますボロボロになっていった。