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新解釈の古事記 
TOP章ごとの目次第7章:その他第10節:相撲

第10節:相撲

第6話:柔と剛


本サイトの新解釈の古事記では、
神武天皇は、オノゴロ島の大樹から、アマテラスが創った存在として描いているのだが、

一般の古事記にはそう描かれておらず、

アマテラスの長男、オシホミミに息子がおり、
その息子が、
つまりアマテラスの孫が地上に降りて、
(天孫降臨)
何代か後に、神武天皇誕生......となっている。


◆本サイトでの神武天皇の出生
オノゴロ島の大樹+アマテラス

神武天皇


◆一般の古事記での神武天皇の出生
アマテラス

アマテラスの長男、オシホミミ

オシホミミの子




神武天皇


後者の方の、神武天皇出生もまた、
大樹が関わっている。

こちらでは「オシホミミ」に息子がいることになっており
ニニギという名前である。

このニニギは、アマテラスの子オシホミミが父で、
母親は誰だろうか?

...母親はタカミムスビの娘なのである。

つまり、アマテラスの孫として天孫降臨したニニギ、は

アマテラスの血と、
タカミムスビの血が入っている、ということになる。


タカミムスビは、原始の神である造化三神のうちの一柱で、
その姿は大木と言われている。

漢字も『高木神』とも書く。


大きな樹繋がりで、後世にはタカミムスビとしての繋がりが出来たのかもしれないし
何らかの縁として、自然と繋がったのかもしれない。

形が変えられて伝わっても、
要素は何らかの形で残る。

「大きな樹」というキーワードは残った。


このタカミムスビは独神(ひとりがみ)と言い、
性別がない。

性別がないということは、
ある意味、男でもあり女でもある、ということかもしれない。

もともとあった要素が、二股に分かれ、
男、女、と分かれていった、と考えられる可能性もある。


という訳で、通常の古事記では
女神(アマテラス)と性別無神(タカミムスビ)の混交で
神武天皇が生まれたということになる。



この、「男」と「女」という組み合わせは非常に不思議で、
そして様々な事象や秩序が、ある意味説明出来る、
一種の真理のようなものを秘めているように思われる。

昼と夜、陰と陽、様々なものが二つのもので出来ている。
だからこそ、生命も「雄」と「雌」という二つのものをくっつけることで生まれるのだろう。
もしもそうではないのであれば、他にもくっつける必要がある。

二つのもので出来ておらず、実は三つのもので出来ているのなら、
「雄」「雌」「何か」をくっつけることで新たな何かが出来るだろうし、
五つで出来ているなら、
何かを生み出す場合は五つ必要だ。

その数で様々な物事や存在が「完成」しているのなら。

しかし二つのもので完成しているからこそ、
二つの種類のものを組み合わせることで新しいものが生まれるのだろう。

そのため、必然的に、様々な事象が、
二つに分けて話すことが出来るかもしれない。


「柔」と「剛」についてである。


第7章:その他「第10節:相撲 ー 第6話:柔と剛」


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