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第3章:神々の物語

第7話:天の岩屋戸

新解釈の古事記


アマテラスは、なつさんとはるさんが創った国・・・葦原中国(あしはらのなかつくに)で生まれたにも関わらず、
天上である、つまり葦原中国以前の天上界、高天原を「統治」する立場に置かれた。
太陽神として。

当然、これを面白くないと思う天津神もいた。

天津神・・・高天原の神

妬みやら、悪く言う者、足を引っ張る者などもいた。



ある日、アマテラスは散歩をしていた。



森の気持ちの良い空気に触れるアマテラス。

森とアマテラスは相性が良かった。

アマテラスは森をよく散歩した。


今日は滝の方まで行ってみよう

滝まで来ると、今日は裏の方も行ってみよう、と思った。

行ってみると・・・
不気味な洞窟があった。

正確には、巨大な大岩が、ある大きな洞窟を塞いでいる。
しかし岩が塞ぎ切れず、少し隙間が出来ている感じである。

洞窟そのものが大きいので、少しの隙間も「洞窟」みたいに見えたのである。

あの隙間は?
気になってアマテラスはそこを覗いたが、不思議なものが目に飛び込んだ。

何だろう?あれは何だろう?
気になって気になってしょうがない。

何だろう、この吸引力は、と思う。
不思議な吸引力にアマテラスは疑問に思った。

大きな岩をぐーっとどけた。
普通なら動かせなさそうな大きな岩。
そこは神様パワー。
(というかアマテラスは肉体配分が7なので強い)


テクテク歩いてみると・・・
そこには
何て素晴らしい勾玉・・・
アマテラスは勾玉だったか、と思った。

少し大きめで、とても美しい。
いつまでもいつまでもアマテラスは見とれた。

遠くにも何かあって、
そこに行くと同じようなものがあった。

ふたつを見比べて彼女は驚いた。

「これ、色、形、大きさ・・・何もかも一緒。
双子みたいだわ」


ガンッ!

後ろで大岩の動く音がした。

閉じ込められてしまったのかと思い、急いで彼女は岩をどけようとした。
しかし、内側からは開けられないようだ。

「(どうしよう)」
彼女は困った。

例の隙間は出来ているのだから、
(また出来た)
そこにヘビのような小動物に変身して抜けて行く、ということも出来るのだが、
それも出来ない。
遠くにまで聞こえる声を出すこと、
神殿にまで何かを知らせる、という通信能力も、何故か使えない。

彼女は心底困った。


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一方 ―・・・

アマテラスがいなくなったことで、神殿中が大騒ぎになった。

「散歩中に事故に遭ったのでは?」

「下の国(葦原中国)に行かれたのでは?」

時間が追うごとに、探す神、騒ぐ神が増えていった。


第3章:神々の物語「第7話:天の岩屋戸」


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