第3話:三貴神
女の子が言う。
「あなたの子です」
強そうな男の子が言う。
「あなたが付けた名前です」
女の子がそれに続く。
「前に、あなたが色々と名前をお決めになっていたことがあったでしょう?」
と言った。
アマテラス、、という言葉を反芻して
ようやくなつさんは思い出した。
確かに、神産みをしていた時に、
「良い名前一覧」というのを作って、名前を作っていたのだ。
(※参照)
「天照大御神」
『(これは太陽神だな)』
使うことなんて絶っ対に有り得ないな、と思っていた名前である。
あれが本当になったのか!
なつさんは驚いた。
しかし凍り付くなつさん。
女の子の精神と肉体の比率『10:7』
落ち着いた男の子の精神と肉体の比率が『7:7』
最後の男の子の精神と肉体の比率が『9:8』
「証拠を見せてくれ!」
と言うなつさん。
女の子は「私の腕を見て下さい」と言った。
腕を見たなつさんであるが、
顔は似ていないが、肢体そのものがはるさん瓜二つであることが分かった。
落ち着いた男の子は「私の顔をご覧下さい。母君に似ているでしょう?」
と言う。
確かに。
どう考えてもはるさんそっくりであった。
自分にもとても似ている。
これは動かぬ証拠であった。
最後の男の子は、「あなたの男気そのものです」と言った。
女の子と落ち着いた男の子が、
「私たちがあなたの子だと証明出来たのなら、
同時に生まれた、この子もあなたの子だと証明出来ます」
と言った。
とりあえず自分の服とはるさんの服を着せて・・・
三柱を八尋殿に置き、外の風に当たる。
「そんなの当たり前でしょ!」
「(何かあの時、髪の毛に大量?の穢れ玉が当たった気がする。
なんかたくさん)」
彼は思い出す。
その前にも、目や鼻にも直撃していたことを。
「(そうか、だから顔を洗った時に、穢れ玉と目と鼻の粘膜が合わさって・・・)」
はるの激しい想いが。
「(そんなに愛されていたなら、充分だ。
素晴らしい子たちが産まれた。
本当に素晴らしい子が・・・)」
いつか寿命を迎えたらそっちに行くからね
他にも、あまりにも凄い神様が生まれたので考察する。
髪を洗った時、もったりした感覚があった。
あれは、準備中・・・ということだったのだろう。
そして顔を洗ってあの三柱が生まれた。
1、穢れ玉と頭皮の脂が合わさってもったり
2、目や鼻に直撃していた穢れ玉を洗った
=三柱誕生
もう会えない、という思いが穢れ玉として飛んだのだ。
深い想いと共に・・・
通常の交わり以上に、肉体と肉体が結び付くのである。
精神はしばしば、肉体を超えるから、精神が結び付いたのであろう。
精神こそが、肉体を作るのだから、
きっと穢れ玉はほとんどが、精神玉だったのかもしれない。
「(はるは、表現をしなさすぎだよな)」
と思った。
第3章:神々の物語「第3話:三貴神」
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