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第5章:大国主の話

第8話:人間・・・

新解釈の古事記


スサノオは大きな地図を広げ、
子孫を増やすべき土地、種族を説明した。

「(こんなに妻問いするんだ・・・)」
と尻込みするオオナムチ。

スセリヒメは
「人間、というものが出来てだいぶ経つのですね」と言った。
オオナムチも、神様(国津神)と人間のハーフなのかな?とスサノオに問う。

スサノオは人間というものについて改めて考え、スセリヒメと話した。

なつさん(スサノオの父)が禊で三貴神を生む前に、千引き石の前に集まっていた
「人間」と呼ばれる存在に、はるさんの悪口を言いふらした・・・。

以前にそんなことがあったが、人間というものはいつの間にか生まれていた存在であった。

「人間」は神と違い、すぐに寿命を迎える、神からしたら不思議な綿のような存在である。
双神のように、男女の交合により新しい「存在」を生み出し、それがずっと続いていく。
ひとりでは「生命」を生み出せない。

神と違い、足りない者同士が互いの体液で以って結び付き、独神のような力を得て「存在」を作る。
―という、高度な方法以外では命を創れない。


オオナムチは「私は・・・神(国津神)ですよ一応・・・」と言った。

人間との混血(ハーフ)は増えていくでしょうけど。今後は・・・
と言った。

兄妹にしか見えないスサノオとスセリヒメは地図を指さしながら言う。
「今後は、どんどん国津神が 肉体が寿命を迎えて、魂だけの存在になるわ。
・・・比例してちまちま増えていった人間、たちが国津神を、やがて敬うようになって。
社がたくさん建てられて、人間たちが暮らす国土になると思う。

・・・オオナムチさんは、その「人間」たちの「祖」になるべき方になるのですね」

難しくて話が良く分からない、とオオナムチは言った。

スサノオとスセリヒメがたくさん説明をし、スサノオが絵を描き、
スセリヒメが例え話をするなど、頑張った。

オオナムチは言う。

1、もう国造りは終わり、土地も国津神も生まれ尽くした
2、もう国津神は生まれない
3、国津神はいずれ寿命を迎え、やがて全ての国津神が魂だけの存在になる
4、人間たちが、国津神の社を建てて敬い、暮らしていく

とはいえ、すでにまだ生きている国津神の社を建てて敬ってはいるのだが。

目で見えなくなったらもっと敬うようになるでしょうね、、とオオナムチ。

「天津神も敬うのかな?」
の彼の問いに

「当たり前だろう!」とスサノオ。

全ての基軸になっている、、源になっている『天』の神々を敬うのは当たり前。
それを教育せねば。と叫んだ。


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地図には、国津神だけでなく、「人間」の長の土地もあった。

生まれた子は「国津神」と「人間」のハーフになるためギリギリ「1人」ではなく「1柱」として数えられるのだろう。


「妻問い」についての話し合い、今後について、
葦原中国の「人間」というものについて―・・・

様々なことをスサノオ親子と話し合い、
主に妻問いの地域を何度も熟考して審議し・・・


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「なんかさ。
・・・こんなに多くの女性に子を作らせるとか
かなりいい加減な男として名を馳せちゃうのでは」
オオナムチは海沿いの道を歩きながら真面目に言う。

横にいたスセリヒメが笑顔で答えた。

「大丈夫ですよ。私を大切にしてくだされば」


―あれから一か月。
因幡の国に行き、ヤガミヒメに許可を取ろうと、
スセリヒメと一緒に歩いていた。


第5章:大国主の話「第8話:人間・・・」


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